1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671471
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
長瀧 重智 琉球大学, 医学部, 教授 (30010276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新垣 均 琉球大学, 医学部, 助手 (80212611)
早川 和久 琉球大学, 医学部, 講師 (20244296)
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Keywords | 閉塞隅角緑内障 / 前房深度 / フォトグラメトリー |
Research Abstract |
1.閉塞隅角緑内障眼の前眼部計測(早川和久、長瀧重智) 琉球大学医学部附属病院眼科で加療中の閉塞隅角線内障患者を対象に、ニデックEAS-1000で前眼部を撮影した。シャイムプフルーク原理による撮影面での歪を補正後、スキュー光線追跡法を用いて角膜前面での屈折による前房の“みかけ"の形状から、“真"の形状を求めた。対照に眼底疾患で加療中の患者を無作為に選択し、前眼部の形状を比較した。閉塞隅角緑内障眼の角膜前面曲率半径と角膜厚に関しては、年齢補正した対照との間で統計学的に有意の差はなかった。前房深度は閉塞隅角緑内障眼(1.86±0.41mm)と対照眼(2.59±0.59mm)の間で統計学的に有意の差があった。 2.前眼部形態の加齢変化(新垣 均、長瀧重智) 閉塞隅角緑内障眼と対照眼のそれぞれについて、前房深度を年齢で回帰分析したところ、統計学的に有意の回帰式を両者ともに得ることができる。回帰式の勾配から前房深度は閉塞隅角緑線内障眼も対照眼も10年で2.1mm減少するのが明らかにされた。 3.閉塞隅角緑内障の前眼部形態の性差(早川和久、長瀧重智) 閉塞隅角緑内障発作眼の前房深度を男女間で比較したが、有意の差はなかった。これらの結果から、前房が一定の深度以下になると隅角閉塞の危険が飛躍的に増大することが考えられた。
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Research Products
(1 results)