1994 Fiscal Year Annual Research Report
水晶体タンパク質分子間S-S結合とジスルヒド化合物
Project/Area Number |
05671474
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
飯島 武 昭和大学, 医学部, 助教授 (10053951)
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Keywords | グルタチオン / 糖尿病ラット / ICR(f)ラット / ^<14>C-cystine / グルタミルシスチニルエチルエステル / マレイン酸ジエチル / アミノ酸 / 水不溶性水晶体タンパク質 |
Research Abstract |
^<14>C-cystine、^3H-leucine、^<14>C-glycine、^<35>S-methionineを培養液に加えて正常ウィスター系ラット、遺伝性白内障ラット:ICR(f)とストレプトゾトシン投与糖尿病ラット水晶体を培養した。ジスルヒド化合物である^<14>C-cystineのみが白濁水晶体により多く取り込まれた。取り込まれた水晶体に水を加えホモジネート後、遠心分離の上清を水可溶性タンパク質、沈殿を水不溶性タンパク質とすると水不溶性タンパク質により多く取り込まれた。^3H-leucine、^<14>C-glycine、^<35>S-methionineではこのような結果は見られず、むしろ水可溶性画分により多くの放射能が認められた。 放射能の検出された水不溶性タンパク質に還元型グルタチオン、ジチオスレトール、2-メルカプトエタノールを加えてインキュベーション後遠心して上清と沈殿に分画すると、還元型グルタチオンで50%、ジチオスレトールと2-メルカプトエタノールでは90%以上が上清部分に検出された。 還元型グルタチオンの前駆物質であるグルタミルシスチニルエチルエステルでは結合した^<14>C-cystineの遊離は認められなかった。 マレイン酸ジエチルを培養液に加えて水晶体を培養すると白濁が認められる。この水晶体に^<14>C-cystineを加え同様の実験を行っても、水不溶性画分への^<14>C-cystineの取り込みはみられなかった。 水晶体へのアミノ酸の輸送についても考察するために、ウィスター系ラットとICR(f)ラット房水中の遊離アミノ酸の測定を行った。
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