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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト網膜色素上皮細胞におけるサイトメガロウイルス潜伏感染の可能性の検討

Research Project

Project/Area Number 05671475
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

宗司 西美  東海大学, 医学部, 講師 (70129500)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安藤 靖恭  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90193119)
気賀沢 一輝  東海大学, 医学部, 講師 (20129406)
Keywords網膜色素上皮細胞 / サイトメガロウイルス / 潜伏感染 / ヘルペスウイルス / ガンシクロビル
Research Abstract

(1).RPEのサイトメガロウイルスに対する感受性の検討
RPEは、単純ヘルペスウイルスI型、II型および水痘帯状痘疹ウイルスに対してHELとほぼ同等の感受性を示したが、サイトメガロウイルスのAD169株に対してはHELとの比較において(RPEにおける感染価/HELにおける感染価)、約0.006、Davis株に対して約0.06と、1/100〜1/1000の非常に低い感受性を示した。
(2).RPEのCMV感染におけるガンシクロビルの効果の検討
RPEおよびHELにサイトメガロウイルス液を接種し、維持液にガンシクロビルを加えて、HCMV感染価の低下をTCID_<50>法により測定した。RPEはHELに比べてガンシクロビルの抗HCMV作用は10ug/ml濃度で約10倍、100ug/ml濃度で約29倍の効果があると考えられた。
以上の結果より、RPEはHCMVに対して、HELと比べて約1/100〜1/1000の低い感受性しか示さず、さらにガンシクロビルの抗HCMV作用は、HELにおけるにおける効果と比べて、約10〜29倍の高い有効性を示した。しかし、臨床のAIDSのサイトメガロウイルス網膜炎は、他の合併症よりも高頻度に発症し、しかも治療に際してガンシクロビルの効果は一時的で容易に再発する。本研究を行うにあたって、サイトメガロウイルス網膜炎が難治性である理由として3つの仮説をたてたが、3番目の仮説であるRPEに潜伏したサイトメガロウイルスがガンシクロビルによる治療に免れて生き残り、薬剤投与中断時に再活性化する可能性が高くなったと考えている。

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Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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