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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト網膜色素上皮細胞におけるサイトメガロウイルス潜伏感染の可能性の検討

Research Project

Project/Area Number 05671475
Research InstitutionTokay University

Principal Investigator

宗司 西美  東海大学, 医学部, 講師 (70129500)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安藤 靖恭  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90193119)
気賀沢 一輝  東海大学, 医学部, 講師 (20129406)
Keywords網膜色素上皮細胞 / サイトメガロウイルス / 潜伏感染 / ヘルペスウイルス / ガンシクロビル
Research Abstract

サイトメガロウイルス網膜炎は、臓器移植や免疫不全患者、および後天性免疫不全症候群に罹患した患者等に発症し、近年増加傾向を示している。本研究は、ヒト網膜色素上皮細胞由来の樹立培養細胞であるK-1034細胞を用いて、サイトメガロウイルスの株間の違いによる感受性の違い、K-1034細胞に感染したサイトメガロウイルスに対するガンシクロビルの有効性、およびK-1034細胞にサイトメガロウイルスが潜伏感染しうる可能性について検討した。3種類のサイトメガロウイルス株のうち、AD169株がTowne株、Davis株に比べてK-1034細胞への感染力が最も低かった。K-1034細胞にサイトメガロウイルスAD169株を接種したところ、間接蛍光抗体法において、6時間後にはほとんど全ての細胞にサイトメガロウイルス前初期抗原が認められたが、サイトメガロウイルス後期抗原が発現している細胞は接種4日後で約5%であった。従って、サイトメガロウイルス増殖に対するK-1034細胞の許容性の低さは、接種されたウイルスがK-1034細胞に進入できないためではなく、進入した後、前初期抗原発現まで進んだウイルス増殖サイクルが前初期抗原発現以降の段階で停止しているものと考えられた。K-1034細胞は、HEL細胞よりもサイトメガロウイルス感染に対してガンシクロビルがより効果的であった。非常に低MOIのウイルスをK-1034細胞に接種したり、ウイルス接種K-1034細胞をガンシクロビル処理すること等により、4週間以上感染性ウイルスが検出されない潜伏感染様の状態を作製した。これらは、サイトメガロウイルス網膜炎の難治性の研究に際して、有効なモデル実験系として使用できることが期待される。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2021-08-26  

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