1993 Fiscal Year Annual Research Report
標識グルタミンとPETによる新しい腸管の代謝動態解析の試み
Project/Area Number |
05671486
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
千葉 敏雄 東北大学, 医学部・附属病院・小児外科, 講師 (20171944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正敏 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助教授 (00125501)
井戸 達雄 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教授 (80134063)
林 富 東北大学, 医学部・小児外科, 助教授 (40125638)
大井 龍司 東北大学, 医学部・小児外科, 教授 (50004734)
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Keywords | グルタミン / PET / 腸管 / 代謝動態 |
Research Abstract |
高純度の^<11>C-グルタミンの効率良い製造システムは現在東北大学サイクロトロンRIセンターにて整えられつつあり未だ充分な安定供給は得られてはいない。そこでこれまでの^<11>C-メチオニンの経腸投与後の腸管内及び肝内の分布推移のPETを用いた検討結果から得られているデータをコンピューター処理にて視覚化する以下の試みを行ない,本格的なグルタミン投与実験系完成のための基礎的検討がすすめられている。 1.核種の体内分布測定の目的でラット肝正常像の3次元構築を試みた.まず肝のスライスを撮影しスキャナーで読みとり,コンピューターのメモリー上に保存し各横断面について辺縁の自動トレースを行った.次いで基準スライスで体表・体軸の基準点を決定し各スライスに対し重心軸が合致するように自動位置合わせを行った。これらのデータより表面座標を計測しワイヤーフレームで3次元構築を行った。 2.特定スライスのPET画像をこの3次元画像上に投影する試みを行った。しかし現在のPET解像力から肝内構造,特に脈管系の判別はいまだ困難であり,正確にスライスレベルを決定するには至ってはいない。既に確立しているγカメラを用いるシンチスキャンなどでは定量化したデータを扱えるのに対し,PETスキャンから肝/腸管の分布比を判定する上ではいまだ未解決の問題も多い。従ってかかる問題点の処理解決の上でも3次元モデルからの正確な位置決定のためのアプローチの必要性が再確認され更に検討が加えられている。
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