1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671492
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福井 雄一 大阪大学, 医学部(小児外科), 助手 (60165272)
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Keywords | 神経芽腫 / 癌抑制遺伝子 / p53 / ras-p21 / p16(MTS-1) |
Research Abstract |
小児固形悪性腫瘍のうちで最も頻度の高い神経芽腫は,集学的治療の導入にも拘わらず,1歳以上進行症例の予後はいまだ不良である.従って,その発癌のメカニズムの解明が急がれている.神経芽腫に関しては1歳以上の進行症例ではN-myc癌遺伝子の増幅は認められるが,1歳未満の予後良好例では進行症例であってもN-myc癌遺伝子の増幅は認められない.1歳未満症例の腫瘍においてどのような遺伝子の欠失ないし突然変異がおこっているかはいまだ明らかでない.本研究の目的は,神経芽腫について(1)H-ras癌遺伝子の増幅,発現および点突然変異(2)癌抑制遺伝子であるp53遺伝子の発現および点突然変異,(3)第1染色体短腕におけるヘテロ接合性の消失(loss of heterozygosity)の有無を検討し,神経芽腫の発生,進展に関する遺伝子を明らかにすることである. 平成5年度において,大阪大学小児外科および関連施設で経験した神経芽腫に関して癌抑制遺伝子のひとつであるp53の発現に関して,免疫組織染色による発現の検討および,PCR-SSCP法による点突然変異の検討を行い,神経芽腫の悪性化にはp53の関与は低いものとの結論を得たが,平成6年度は新たに発見された癌抑制遺伝子p16について点突然変異の有無を検討した.現在のところ明らかな変異は検出されておらず,p16に関しても神経芽腫の悪性化における関与は低いものと考えられた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takeshi Kusafuka: "DNA flow cytometric analysis of neuroblasfoma:Distinct of tetraploidy subset" Journal of pediatric surgery. 29. 543-547 (1994)
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[Publications] Takaharu Oue: "Immunohistochemical analysis of proliferating cell nuclear antigen(PCNA)expression in human heuroblastoma" Journal of pediatric surgery. (in press).
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[Publications] Gaku hosoi: "Low frequency of the p53 mutation in neuroblastoma" Cancer. 73. 3087-3093 (1994)