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1995 Fiscal Year Annual Research Report

食虫類の下位脳幹運動神経核の筋支配対応配列に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05671506
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

植村 正憲  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00034215)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安井 金也  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70191111)
尾崎 宏基  鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (00152471)
Keywordsジャコウネズミ / スンクス / 三叉神経運動核 / 咀嚼筋
Research Abstract

食虫類はヒトをはじめとする霊長類の祖先形とみなされているにもかかわらず、飼育性の困難さから、実験にはほとんど用いられず、歯科領域の研究にもほとんど使われていない。今回の研究はこの動物を用いて三叉神経の支配する筋群の支配運動神経の脳内における分布状態を明らかにするものである。方法はHRPの逆行性軸索輸送を利用して行なった。三叉神経運動核の背外側亞核には、背側から順に、いわゆる閉口筋である側頭筋、咬筋および内側翼突筋の運動神経細胞が局在配列していた。運動核の尾側半にしかみられない腹内側亞核には、いわゆる開口筋である筋群が、すなわち背側部に顎二腹筋前腹の、腹側部には顎舌骨筋の運動神経細胞がおのおの局在配列していた。しかし発生学的に閉口筋である外側翼突筋の運動神経細胞は背外側亞核から内側に離れて独立する傾向がつよく、腹内側亞核の吻側延長のような部位に局在していた。このことは外側翼突筋の上頭が閉口時に、また下頭が開口時に筋電図的に働くとするサルの研究報告があるように、動物によっては本筋が開口時にも閉口時にも働くことを意味しており、ジャコウネズミも閉口時のみならず開口時にも働くことを推測させた。口蓋帆張筋の運動神経細胞は外側翼突筋運動神経細胞の分布領域の腹側部とその腹側に分布し、外側翼突筋との協調を想像させる位置に分布していた。鼓膜張筋運動神経細胞は、聴覚の主上行路である外側毛体に近い毛様体内に局在していた。以上のように、本研究では食虫類ジャコウネズミの三叉神経支配筋群の支配運動神経細胞の局在配列を明らかにすることができた。なお、現在本研究の結果の執筆中である。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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