1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671513
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
天野 滋 明海大学, 歯学部, 講師 (90167958)
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Keywords | 破骨細胞 / 分化 / 骨基質 |
Research Abstract |
平成5年度試みた石灰化基質に存在する成熟破骨細胞誘導因子の分離精製は、アミノ酸配列決定のための十分な試料を得ることができなかった。そこで、試料蛋白量を増やし、さらに精製方法の再検討を行った。 1、ウシ大腿皮質骨骨粉10kgからEDTA脱灰処理により総蛋白量1gが抽出された。 2、Superdex 75 prep gradeによるゲル濾過により、この抽出画分から成熟破骨細胞分化誘導活性画分が、分子量約12,000前後に1つの活性ピークとして分画された。 3、次に、この活性画分をHydroxyapatite HPLCを用い、5mMから120mMまでのリン酸緩衝液(pH6.8)の直線勾配で分画したところ、約60mMの所に活性がみとめられた。 4、この画分を、0.02M Bis-Tris propane(pH7.0)緩衝液で平衡化したMonoQで、NaCl500mMまでの勾配によって分画したところ、約NaCl250mMの所に活性が認められた。 5、この画分は、50mM酢酸緩衝液(pH4.0)で平衡化したMonoSに吸着しなかった。 6、最後に、この活性画分を、0.1TFA緩衝液で平衡化した逆相HPLCで、アセトニトリル21%から30%までの勾配によって分画したところ、いくつかの活性ピークが認められた。その活性画分を、SDS-PAGE電気泳動で分子量を確認したところ、M.W.5100前後、M.W.6800前後、M.W.8400前後に単一バンドとして確認された。このバンドは、銀染色に染まりずらく、BIO-RADのカッパー染色によって確認された。平成5年度では、銀染色によってM.W.11000前後に確認されており、この点ついて調べる必要がある。 現在、N末のアミノ酸配列を調べている。
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[Publications] Hanazawa,S.: "TNF-α induces expression of monocyte chemoattractant JE via fos and jun genes in clonal osteoblastic MC3T3-E1 cells." J.Biol.Chem.268. 9526-9532 (1993)
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[Publications] Amano,S.: "Phorbolmyristate acetate stimulates osteoclast formation in 1α,25-dihydroxyvitamin D3-primed mouse embryonic calvarial cells by a prostaglandin-dependent mechanism." J.Bone Mineral Res.9. 465-472 (1994)
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[Publications] Kawata,Y.: "Porphyromonas gingivalis fimbriae stimulate bone resorption in vitro." Infect.Immun.62. 3012-3016 (1994)