1993 Fiscal Year Annual Research Report
口腔放射線医のための診断画像資料の多目的管理システムの構築
Project/Area Number |
05671577
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井下田 篤子 昭和大学, 歯学部, 助手 (70255892)
中村 好宏 昭和大学, 歯学部, 助手 (60255891)
花澤 智美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245872)
木村 幸紀 昭和大学, 歯学部, 助手 (20225072)
関 健次 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245820)
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Keywords | X線診断 / 歯科 / コンピュータ / 画像データ / 電子教科書 |
Research Abstract |
本研究の目的は診断に必要な資料をパーソナルコンピュータにて即座に検索できるシステムを構築することである。データベースは口腔放射線医が対象とする単純X線画像からCT、MR、超音波、シンチグラムで、領域は口腔から顔面および頸部、疾患は多岐にわたった。解剖学及び画像解剖学に関わる画像および疾患別の画像データは本施設のものを用い、代表的な書籍や学術雑誌に紹介された図を追加した。画像の取り込みはつぎのようであった。単純X線画像、CT、MRの画像はX線写真専用のスキャナーTruScan TZ-3X(米国Truvel)にて、デジタル化した。口内法写真は、きわめて解像度の高い画像であるが、他の単純写真も含めて144dpiにて8bitのデータとしてとりこんだ。ディスプレー上ではその限界である72dpiにて表示されたが、本目的には充分な画質であった。模式図はGT8000(Epson)スキャナーにてデジタル化し、これも充分な画質といえた。このような基礎的な検討に続いて、これらの画像データベースを用いて、1例として上顎洞病変の電子教科書を企画した。本教科書は解剖、病変、画像検査法、症例検討の4部からなり、文字情報、図、X線写真を自由に検索ができるようにすることにより、歯科医師とコンピュータとの関わりを重視した。その結果、画像や文書の提示の方法に改良する必要があるものの、電子教科書としての画像の質やデータ量は合理的なものであり、その機能も満足できるものとなった。研究の成果は日本歯科放射線学会第165回関東地方会(平成5年12月11日)で発表し、さらに国際歯顎顔面放射線学会(平成6年6月、ソウル)にて発表する。今後、さらに画像などのデータベースを充実させて、こうした研究ないし教育に有効に利用する予定である。
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