1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671613
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
栢 豪洋 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10028764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 憲章 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (70185932)
木村 重信 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10177917)
原賀 義昭 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10105702)
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Keywords | 歯周病 / スケーリング / 歯石 / 耐摩耗性 |
Research Abstract |
〈平成5年度報告書〉 手用スケーラーの磨耗度はスケーリング効率に大きく作用し、また刃部の磨耗したスケーラーを用いると過度のスケーリング操作圧を必要とするため歯根面や歯周組織に損傷を与える可能性も大きくなる。そこで、従来のスケーラーと比較し切れ味に優れ、繰り返しの高圧滅菌や薬液消毒に耐え、さらに研磨回数を著しく減少させることができる優れた耐磨耗性を有するスケーラーの開発を目的として、スケーラーの定量的耐磨耗性評価法を可能とする自動スケーリング操作装置の開発を行い、さらに近年、機械工業分野で切削器具に使用されている真空ガス窒化処理法を応用した高耐磨耗性スケーラーの開発を行ってきた。 スケーラーの定量的耐磨耗性評価法の確立を目的とした自動スケーリング操作装置の開発過程では、被スケーリング材料として種々の合成樹脂を検討し、硬度および削除量の変動からポリカーボネート樹脂が最も天然歯に近くかつ再現性のあることが示唆された。また、スケーラー操作角85°付近でいずれのスケーリング操作圧においても最大削除効率が得られることが示唆された。その結果、自動スケーリング操作装置を上記条件下で作動させることにより、被験スケーラーの定量的耐磨耗性評価が可能となることが強く示唆された。 試作金属ガス窒化スケーラーに関しては、ポリカーボネート樹脂を被スケーリング材料とした自動スケーリング操作装置を用いたこれまでの検討結果から、対照として用いた従来型スケーラーと比較して10倍以上の耐磨耗性を有することが示唆された。しかし、天然歯を被スケーリング材料とした手指によるスケーリング操作結果では、自動スケーリング操作装置を用いた検討結果とは異なり、これまでのところ試作した金属ガス窒化スケーラーが高い耐磨耗性を有することを示唆する成績は得られていない。
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