1993 Fiscal Year Annual Research Report
広範患者資料の画像データを含むデータベースシステムの構築運用に関する研究
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05671621
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
丸山 剛郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 和生 大阪大学, 歯学部, 助手 (70252690)
高島 史男 大阪大学, 歯学部, 助教授 (50144514)
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Keywords | データベース / 画像 / 顎口腔機能 / ネットワーク / 患者資料 |
Research Abstract |
コンピューターネットワークを利用したデーターベースシステムを構築することにより、同時に複数のパーソナルコンピューターから、同一のデータベースへの接続が可能となった.そのため、多くの患者の情報を効率よく蓄積、検索することが可能となり、データ容量の大きな画像データも取り扱うことが可能となった. また、本研究の臨床応用として、構築されたデータベースシステムを用いて平成3年から平成5年までの2年間における大阪大学歯学部第一補綴科の来院患者の中より、顎口腔機能異常患者を抽出した.そして、顎関節の同時多層断層写真やMRIによる画像診査の結果と、初診時の現症との関連性を分析することにより、顎口腔機能異常患者の診断について重要な情報が得られることを第89回大阪大学歯学会例会にて口頭発表を行った.また同様に、種々の条件を用いて対象患者を、データベースから検索し抽出することにより、特定の材料を用いて歯冠修復を行った患者の予後について、咬合彎曲の形状と顎口腔機能の関連性についての研究発表を行った. 今後は、本研究で得られたデータベースシステム構築、運用に関する知見をもとにして、蓄積される情報量をさらに増加させ、より多角的な視点から検索、分析を可能とするとともに、現在、歯学部附属病院内に設置が進められているコンピュータネットワークに接続することにより、より活用の範囲を広げるようシステムの改良を行っていく予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 山田真一 他: "開咬における咀嚼運動に関する臨床的研究-第2報-顎口腔機能の関連について" 日本補綴歯科学会雑誌. 38. 168-176 (1994)
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[Publications] 中村隆志 他: "IPSエンプレスによるオールセラミッククラウンの短期予後" 大阪大学歯学雑誌. 38. 460-467 (1993)
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[Publications] 伊藤博子: "咬合彎曲と顎口腔機能との関連性に関する臨床的研究" 大阪大学歯学雑誌. 38. 468-499 (1993)
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[Publications] 小河宏行 他: "IPSエンプレスによるオールセラミックインレー・アンレー・ラミネートベニアの短期予後" 大阪大学歯学雑誌. 38. 500-508 (1993)