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1993 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌における腫瘍関連抗原発現の解析とその臨床応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05671671
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

辻 龍雄  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (70144954)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 功典  岩手医科大学, 医学部, 教授 (80116722)
Keywordsp53癌抑制遺伝子 / 増殖細胞核抗原 / DNA aneuploidy / フローサイトメトリー / 免疫組織化学 / 口腔癌
Research Abstract

当科で治療した扁平上皮癌146症例について、p53癌抑制遺伝子関連抗原と増殖細胞核抗原(PCNA)の免疫組織化学染色を行なうとともに、フローサイトメトリーで細胞核DNA量の測定を行ないDNA ploidy patternとこれら組織内抗原との関連性について検討した。免疫組織化学染色による陽性細胞の計数は画像解析装置を用いて行なった。p53抗原陽性症例は22.6%、PCNA陽性症例は74%にみられた。また、p53陽性細胞は癌組織のみならず扁平上皮内にも検出された。腫瘍組織内における陽性腫瘍細胞を計数したところp53は26.8±4.1%9(n=33)、PCNAは34.6±2.4%(n=108)であった。p53とPCNAは組織内での陽性細胞の分布は類似していたが、陽性細胞数はPCNAの方が多い傾向にあった。したがってp53と細胞増殖能との関連性が示唆された。フローサイトメトリーの結果では、PCNA陽性率は、diploidy:49.9±5.2%、aneuploidy:37.5±13.8%、p53陽性率は、diploidy:35.6±12.6%、aneuploidy:25.9±16.5%であり、DNA aneuploidy症例の方が、PCNA、p53ともに陽性率は低値を示した(誌上報告)。
上皮増殖因子(EGFR)とPCNA、p53の関連性についても検討したところ、腫瘍組織内においてEGFRとPCNAとは分別染色され、両者間には明瞭な染色領域の違いがみられた。また、増殖期細胞抗原であるMIB-1抗原の局在を検討したところ、細胞核内の核小体に局在していた(学会報告)。
現在、唾液腺腫瘍と白板症に関して検討を行なっている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 辻龍雄: "p53癌抑制遺伝子関連抗原と増殖細胞核抗原(PCNA)の免疫組織学的発現とDNA aneuploidyとの関連性について" 日本口腔外科学会雑誌. 39. 1330-1333 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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