1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671675
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大井 久美子 長崎大学, 歯学部, 教授 (80134732)
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Keywords | R-R間隔 / ストレス / 歯科治療 / 局所麻酔 / 循環器疾患 |
Research Abstract |
循環器疾患を有する60〜67歳の歯科患者において、日常活動と歯科治療時の平均R-R間隔、R-R間隔の変動、心拍数について調べた。 1.日常生活におけるR-R間隔変動について 起床時は心拍数が多いときより少ないときにはR-R間隔の変動率が大きかった。 就寝時は心拍数もR-R変動率もあまり変化はなかった。 食事も特に変化はみられなかった。車の運転は心拍数が少なくてもR-R間隔の変動率は非常に大きかった。 2.歯科治療時におけるR-R間隔変動について 1)心拍数にはあまり変化は見られなかった。 2)R-R間隔変動は、治療前は大きく、日常生活の中で、車の運転に相当した。 鎮静法を併用した症例では、点滴を確保する前は変動率は大きかったが、緩和精神安定薬を静注後は、浸潤麻酔、抜歯を施行しても、変動はあまりなかった。 以上から、循環器疾患を有する患者の歯科治療時には、精神鎮静法を応用して、ストレスの軽減を図ることが望ましいと思われた。
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