1995 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍局所における細胞間接着分子の発現による抗腫瘍効果の増強についての研究
Project/Area Number |
05671693
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Research Institution | KANAGAWA DENTAL COLLEGE |
Principal Investigator |
新藤 潤一 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (10084758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 剛一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (60199867)
小瀬 晃 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (70215268)
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Keywords | ICAM-1 / IFN-γ / TNF-α |
Research Abstract |
IFN-γ, TNF-αがマウス扁平上皮癌細胞であるNR-S1細胞の細胞接着間分子発現におよぼす影響、そして発現変化によってLAK細胞の接着および脂肪傷害活性の変化がどのように影響を受けるか検討し、以下の結果を得た。 1、IFN-γ単独およびIFN-γ,TNF-α併用処理で腫瘍細胞上のMHC classl分子の発現は有意に増強したが、TNF-α単独処理では発現の増強はみられなかった。 2、IFN-γ, TNF-α併用処理で腫瘍細胞上のICAM-1分子の発現は有意に増強したが、IFN-γあるいはTFN-α単独処理では有意な増強はみられなかった。 3、IFN-γ, TNF-α併用処理で腫瘍細胞上のICAM-2分子の発現は増強したが、有意差はみられなかった。 4、IFN-γ, INF-α併用処理でLAK細胞との接着およびLAK細胞の細胞傷害活性が有意に増強した。 以上より、LAK細胞の腫瘍細胞に対する接着性および細胞傷害活性は腫瘍細胞上の細胞間接着分子であるICAM-1分子の発現と関係があると考えられた。
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