1994 Fiscal Year Annual Research Report
飼料の硬度がラット顎骨の成長発育におよぼす影響に関する実験的研究
Project/Area Number |
05671697
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
島原 政司 大阪医科大学, 医学部, 教授 (50085057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 理代 大阪医科大学, 医学部, 助手 (30247845)
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Keywords | 飼料硬度 / 顎発育 / 軟X線撮影 / BGP値 / PTH値 / ALP値 |
Research Abstract |
4週齢Kblのウイスター系ラット30匹を3群に分け、それぞれ普通飼料(船橋農場製)(実験対象)〔A群〕、普通飼料の2分の1の硬度の飼料〔B群〕、普通飼料の1.5倍の硬度の飼料〔C群〕をそれぞれ自由に摂取させ、6ケ月間飼育し、以下の2項目につき観察を行なった。 1.個々のラットにつき軟X線撮影による観察を行なうとともに、組織標本を作成し、下顎関節突起部の観察を行なった。 2.飼料の硬度が骨代謝回転への影響を観察するため、BGP値、高感度PTH値ならびにALP値についての検討を行なった。観察は実験開始8週目、12週目、16週目に行なった。 結果: 1.軟X線的観察について: 顎骨の発育に関し、A群に比べ、B群、C群で影響が認められたが、飼料による影響か、固体差によるものか定かでない。(現在詳細な座標分析中である。) 組織学的観察について: 関節部ではC群では下顎頭頭頂部の扁平化傾向が認められる。さらに軟骨層における軟骨細胞の配列の乱れが認められた。なお、A群およびB群ではほぼ正常所見を呈していた。 2.BGP値およびPTH値について: 実験8週および12週目ではC群がA群より有意に高く、16週目では各群間での有意差は認められなかった。 ALP値について: 各群間に有意差は認められなかった。これらの結果より、飼料の硬度差が骨代謝回転、特に成長活発な磁時期に影響を及ぼすものと思われる。 3.全実験結果につき総合的にまとめ、結論につき検討中である。
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