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1994 Fiscal Year Annual Research Report

早期接触が咀嚼筋活動に与える影響に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 05671720
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

三浦 廣行  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (00048563)

Keywords早期接触 / 咀嚼筋活動 / 筋電図 / 歯根膜 / 圧迫刺激
Research Abstract

不正咬合や顎関節症の病因のひとつに早期接触による顎の異常運動があげられ、その診断には従来から咬合紙、ワックスバイト、調節性咬合器あるいはマイオモニターや咬合音などを応用する方法も報告されている。しかし、これらの方法では早期接触の存在の確認や、早期接触歯の同定にとどまり、顎運動に与える影響の解析あるいは早期接触解消後の筋機能変化を知ることはできない。
本研究では、歯列咬合ならびに顎関節にとくに異常のない成人を対象とし、上顎第一大臼歯に接着性レジンによる人為的早期接触をつくり、歯根膜の圧迫刺激によって誘発される咀嚼筋の興奮を咀嚼筋筋電図法を応用して検出し、人為的に与えた早期接触が咀嚼筋機能にどのような影響を与えるかについて解明するとともに、早期接触を解消することによる咀嚼筋機能の回復過程を明らかにすることとした。その結果、早期接触付与直後より頬舌方向からの圧刺激に対して、40μVを越す反応性の筋放電が認められた。この圧刺激による筋放電の誘導は、早期接触除去後、2〜34日以降は認められなくなっていた。以上のことから、人為的早期接触の影響による歯根膜の反射の形成ならびに消失は比較的早期に行われるものと考えられた。
本研究から、歯根膜の圧刺激によって誘発される咀嚼筋の興奮を咀嚼筋筋電図法を応用して検出し、早期接触歯の同定を行うとともに、早期接触を取り除いた後の筋機能の変化を時系列で捉えることで、臨床的に診断の困難な早期接触の咀嚼筋に与える影響を解明できる可能性のある事がわかった。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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