1993 Fiscal Year Annual Research Report
歯の移動時における骨代謝のメカニズムの解明-骨吸収時に骨芽細胞より産成されるCollagenase活性とTIMP量の変化について-歯の移動時における骨代謝のメカニズムの解明-骨吸収時に骨芽細胞より産生されるCollagenase活性とTIMPの変動について-
Project/Area Number |
05671730
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
飯塚 哲夫 愛知学院大学, 歯学部・歯科矯正学講座, 教授 (30064778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 晃弘 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30211634)
谷田 耕造 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (40211370)
森川 泰 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (40241145)
白川 健次 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50090155)
宮島 邦彰 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60183638)
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Keywords | メカニカルストレス / 歯の移動 / コラケナーゼ / TIMP |
Research Abstract |
培養細胞にストレスを加える装置としてFlexer Stress Unitを用い、Gingival FibroblastであるGin-1 cellとOsteoblast-like cellであるUMR-106に伸展力を加えて細胞から産生されるCollagenaseとTIMPの量を定量した。さらに、再現性のある装置として、スポンジ状の培養器に細胞を培養し、そん上より重りによって加圧する実験系を考案した。このスポンジ状の培養器として1、cell snow(KIRIN),2 Microcarrier(旭化成),3.Collagen sponge(K.K.),4.海綿の4種類を選択し、この4種に対して樹立細胞株を培養し、Confluent時の細胞数、DNA量、またMedium中のCollagenaseの活性とTIMPの量を定量し比較した。 その結果、Flexer Stress Unitを用い、Gingival FibroblastであるGin-1 cellとOsteoblast-like cellであるUMR-106に伸展力を加えた実験から、メカニカルストレスは、これらの細胞の活性を上げ、細胞数の増殖に関与しており、細胞から産生される活性型Collagenaseの量を増加させるが、TIMPの産生量には影響を与えないことが分かった。スポンジ状の培養器としては、Microcarrier(旭化成)が加圧実験には適していることがConfluent時の細胞数、DNA量の定量から判明した。 次に、臨床的応用として歯肉溝浸出液中のCollagenaseとTIMPの量を定量し、歯の移動とこれらの産生との関係を検討した。その結果、矯正治療を行っている移動中の歯肉溝浸出液中に含まれるCollagenaseは培養実験における場合と同様に活性型Collagenaseの量を増加させるが、TIMPの産生量には影響を与えないことが分かった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Miyajima,K.et al.: "Effect of mechanicul slress on gingival cells in culture" International conference:Biological mechansnrs of tooth eruption,resorption and replacencnt by implants. (1993)