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1993 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー性臓器炎症治療薬に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 05671833
Research InstitutionGifu Pharmaceutical University

Principal Investigator

永井 博弌  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90082974)

Keywordsアレルギー / サイトカイン / 自己免疫疾患 / インターロイキン
Research Abstract

平成5年度の研究成果はまず自己免疫疾患モデルであるMRL/lpr YaaマウスおよびType II collagenによる関節炎マウスを作成し、その薬理学的モデルとしての意義を検討し以下の成績を得たことである。すなわちMRL/lpr YaaマウスではYaa遺伝子をもたないMRL/lprマウスに比べ腎炎および関節炎の発症が促進され、疾患の程度も強いことを見いだした。さらに、MRL/lpr Yaaマウスでは脾臓細胞中のThl細胞の活性がTh2細胞の活性に比べ異常に高いことを見いだしこの点についてThlとTh2細胞のアンバランスが発症に大きく関与することを示唆した。また、自己免疫疾患についての症状はシクロホスファミドおよびプレドニゾロンによって明らかに抑制され、発症に遺伝的要素が強く関与しても十分薬物治療が可能であることを示した。さらに、この時の自己抗体産生も強く抑制され他。Type II collagenによって発症する関節炎モデルを用いた検討ではT細胞の異常活性化が発症に大きく関与することをsuper抗原であるSEBの投与によって確認した。さらに、Type II collagenをもちいた実験系でinterleukin 1の阻害薬の作用を検討したところ、明らかな有用性が認められ、さらにSEBによる実験系でも強い抑制がみられたことなどから、その作用はT cell anagyが関与するのではないかとの知見を得た。また、interleukin 1の作用は関節での骨病変にも影響し、単に免疫系のファクターとしてではなく炎症系メディエーターとしても大きな意義を有することを見いだした。このように本年度の研究ではこれまでIV型のアレルギー反応とされてきた遅延型アレルギー反応はhelpercellのうちTh1細胞と強く関連していること、さらにTh1細胞はTh2細胞と拮抗関係を保ちながら生理機能を維持していることなど多くの重要な知見が得られた。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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