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1994 Fiscal Year Annual Research Report

痛みの伝達機構におけるサブスタンスP代謝の重要性

Research Project

Project/Area Number 05671901
Research InstitutionTohoku College of Pharmacy

Principal Investigator

桜田 司  東北薬科大学, 薬学部, 講師 (80124907)

KeywordsサブスタンスP / サブスタンスP(1-7) / 脊髄
Research Abstract

サブスタンスP(SP)は各種酵素により代謝を受けN-末端フラグメントのSP(1-7)に主に分解される。SP(1-7)はSPとは相反する薬理活性を示す。例えば、SPを脊髄クモ膜下腔内(i.t.)へ投与すると知覚神経刺激に伴う特徴的行動を引き起こす。この行動に対し、SP(1-7)は2〜4pmolの用量範囲内で抑制効果を示す。i.t.投与による同様な行動は興奮性アミノ酸(EAA)受容体アゴニストのNMDA,カイニン酸、およびAMPAによっても出現し、これらの行動はSP(1-7)投与により有意に低下した。次に、SP(1-7)の作用機序を解明する目的で一酸化窒素(NO)の関与を検討した。SP誘発性行動に対するSP(1-7)の抑制効果はNO供与物質のL-アルギニン投与により変化を示さなかった。同様にEAA受容体アゴニストに対するSP(1-7)の抑制効果はL-アルギニンの投与により無影響であった。しかし、cyclic-GMP生成酵素阻害剤のメチレンブルーの投与によりSP(1-7)の効果は消失した。従って、SP(1-7)は、cyclic-GMPを増加することにより作用を示すものと考えられるが、この増加はNO系を介するものではないことが示唆された。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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