1993 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の自宅退院時における健康及び生活上の問題とその経時的変化に関する研究
Project/Area Number |
05671944
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高田 節子 岡山大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80035336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 操子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50035333)
中西 代志子 岡山大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50217783)
猪下 光 岡山大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30223291)
太田 にわ 岡山大学, 医療技術短期大学部, 講師 (00213736)
近藤 益子 岡山大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20195910)
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Keywords | 高齢者 / 自宅退院 / 退院時の問題 / 退院時のニーズ |
Research Abstract |
平成5年度は、高齢者の自宅退院時における健康、生活上の問題点、ニーズ、退院時指導の内容についての実態を明らかにする。自宅退院後3ケ月・6ケ月を経過した患者についての健康状態と、生活上の問題点、ニーズの経時的変化を知ることを目的に調査研究を行った。 平成5年7月〜11月末までに、中・四国地区の総合病院で、退院許可のでた70歳以上の患者78名(男性37名・女性41名)に対して、質問用紙を用いての面接調査をおこない、つぎのような結果が得られた。 (1)患者の半数は悪性腫瘍であった。(2)退院時、38%が自覚症状を有し、23%は身体状態に何らかの支障をもち、22%が日常生活上装具・自助具を必要とし、12%が移動に介助を必要とした。また、食事の形態は41%が軟食とし、4%が流動食、1%が経管栄養としていた。(3)退院後60%が食事・運動・清潔・病気についての心配事を有していた。退院時指導は35%が受けていなかった。(4)在宅サービスの知識については35%が知らないと答えた。(5)退院後の家族形態は一人暮らしが22%、配偶者のみの世帯は29%であった。相談は配偶者や子供(主に息子)にし、世話は配偶者や子供(主に娘)、嫁より受けていた。(6)何らかの健康管理をしているは76%、生きがいをもつは85%であった。 以上の結果をもとに、自宅退院時の問題点とニーズを抽出して関連要因を明らかにしている。また、自宅退院後3ケ月・6ケ月を経過した患者の経時的変化を調査する目的で郵送によるアンケート調査を開始し、3ケ月を経過した患者については約70%の割合で回答が得られている。
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