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1995 Fiscal Year Annual Research Report

現代人の日常生活における潜在的ストレスや疲労蓄積の実態把握とその軽減のための試み

Research Project

Project/Area Number 05680010
Research InstitutionToyama University

Principal Investigator

神川 康子  富山大学, 教育学部, 助教授 (50143839)

Keywords睡眠環境 / 生活行動 / 睡眠評価 / 脳波 / 疲労 / ストレス / 覚醒レベル / 生活リズム
Research Abstract

平成5年度の睡眠調査と平成6年度の断眠実験の結果を踏まえて平成7年度は、効果的な睡眠を確保し、ストレスや疲労を解消するための、生活や環境条件について検討する応用実験ならびに、詳細な生活記録調査を実施した。実験は、環境や生活行動が脳波的覚醒レベルに与える影響について検討するもので、環境温度、明るさ、騒音、香り、運動、コーヒー、アルコール等の条件を設定し、脳波による覚醒レベルの変化を観察、測定した。生活観察記録では、7名の男女大学生を起用し、各自8カ月〜1年間の記録(延べ1149サンプル)の中から環境や生活行動が睡眠に及ぼす影響について検討した。
結果の概要はつぎに示す通りである。
1.脳波的覚醒レベルに影響を及ぼす条件(脳波実験より)
(1)環境温度が30℃以上の条件下では、暑さが刺激となり脳波的に興奮状態になる場合と、脳の活動のレベルが低下する場合が見られた。
(2)騒音と香りについては、個人差と慣れの違いが認められ、覚醒レベルを左右する効果は、個人に合った条件を検討する必要があると思われる。
(3)コーヒーを摂取した実験では、全被験者において、周日高い覚醒効果が認められた。
(4)アルコールを摂取した実験では、周日覚醒レベルが低下する傾向が認められた。
2.環境や生活行動が睡眠に及ぼす影響(生活記録より)
(1)睡眠評価が最も高くなる環境温度は20〜24℃であり、30℃以上になると著しく睡眠評価は下がる。
(2)入浴時刻は、入床の1〜3時間前が最も入眠促進に効果が認められた。
(3)学生の場合、日中の活動量は少ない方が、睡眠評価は良い結果となった。
(4)精神的疲労、特に心配事がある時は、睡眠評価は明らかに低下した。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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