1993 Fiscal Year Annual Research Report
住宅計画における熱的快適性と意匠性・機能性の調和に関する研究
Project/Area Number |
05680031
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
松原 斎樹 京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (80165860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 小夜子 平安女学院短期大学, 家政科, 助教授 (50199840)
蔵澄 美仁 京都府立大学, 生活科学部, 助手 (70244291)
飯塚 英雄 京都府立大学, 生活科学部, 教授 (30232135)
富田 道男 京都府立大学, 生活科学部, 教授 (90026013)
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Keywords | 住宅計画 / 熱環境 / 快適性 / 機能 / 意匠 |
Research Abstract |
既存研究のサーベイのうち、住宅の熱環境調査研究については主だった文献をほぼ収集し、知見をまとめた。当初の見通しのように,すまい方との関連性を中心にした文献はほとんどみられなかった。戦後の住様式、住み方研究に関しては現在文献のリスト作成を完了し,建築計画学分野からの熱環境の取り上げ方を明らかにする作業を進行中である。ヒアリング調査と熱環境測定に関しては軽量鉄骨のプレハブ住宅約70件の対象住戸の図面を採取し、平面,開口部等の分類作業を行った。平面形態はLDK,LD・K,L/DK,L/D・K等に分類し,各住戸についてLDKの面積・外壁に面する面積率等を計算した。LDK空間の面積はLD・K型では平均32.6m^2(22.7〜44.0),LDK型では平均26.5m^2(16.1〜34.4)であった。また、温熱環境測定・ヒアリング調査に関しては上記のプレハブ住宅8件,在来木造住宅1件,空気集熱式ソーラーハウス1件について平成6年1月に行った。プレハブ住宅の平面はLD・K型6件,L/D・K型2件であった。ソーラーハウスは現在も測定を継続中である。現在これらの測定・調査データの生理・分析中である。一つの知見として居住者の寒さの不満は起床時の温度が低いことによると考えられた。なお,以前調査したことのある断熱・気密性能が低い住戸のデータとの比較検討を行ってから,郵送調査項目を決定する方が有益であると考えられたので,冬期郵送調査は6年度に延期した。
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