1993 Fiscal Year Annual Research Report
リズム運動の心身への影響について-舞踊・運動療法の基礎資料のために-
Project/Area Number |
05680088
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
平井 タカネ 奈良女子大学, 文学部・教育学科体育学, 教授 (30107346)
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Keywords | リズム運動 / 舞踊・運動療法 / 心拍数 / 呼吸数 / G.S.R. |
Research Abstract |
1.リズミカルな音楽聴取に伴う生理心理及び動作の変化 女子大学生及び中学1年生を対象に次の4種類の音楽刺激に伴う生理心理及び動作特性の比較を検討した。 A:フォークダンス(2拍子)、B:(3拍子)、C:ロック音楽、いずれもM.M.120,及びD:白鳥M.M.76の聴取に伴う心拍数・呼吸数・GSR・動作特性心拍数・呼吸数・GSR及び歩行や足踏み動作はいずれも速度の遅い白鳥のとき少ない傾向が認められた。120の速度の3種類の音楽ではアフタービートのロック時にこれらの測定値が多い傾向が認められたが統計的に有意ではない。しかし、女子大学生も中学生においても、足踏み動作が最もやりにくいと答えたのは3拍子のフォークダンス曲であった。Bの足踏み動作は4曲の中で最もぎこちないものであった。 フォークダンス曲におけるこのような動作特性が認められたのは大変興味深いものと考える。多くの音楽情報に囲まれている現代の若者にとっても、3拍子のリズムは乗りにくいもののようである。 2.言語刺激によるイメージングを自由な動作を伴いながら行った場合の生理心理的特徴と動作特性について A:心もからだもほんわかと温かくなるような風景の中の自分、B:心もからだもいきいき、さわやかになるような風景の中の自分をイメージする実験で、特にBの場合に被検者の多くがM.M.70-96の速度で歩行を行った。これは"普通の速さ"といわれる速度であり、ダンスや運動場面における伴奏音や効果音のリズムを示唆してくれるものである。
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