1994 Fiscal Year Annual Research Report
水中および陸上環境下での長時間運動時の生理的諸反応に関する比較研究
Project/Area Number |
05680092
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤島 和孝 九州大学, 健康科学センター, 教授 (00108606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 庄蔵 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (20117089)
堀田 昇 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00146797)
大柿 哲郎 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (20101470)
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Keywords | 体温調節 / 水泳 / トレッドミル歩行 / 心拍数 / 血中乳酸 / ノルアドレナリン |
Research Abstract |
本年度は、前年度と同一被験者を対象に、水泳運動と同程度の運動強度による常温環境下でのトレッドミル歩行を2時間実施した。前年度実施した各種水温下(23、28、33℃)での水泳時と今回の陸上でのトレッドミル歩行時との差異を比較検討し、次のような結果を得た。 1)直腸温は、23℃および28℃下では経時的に低下し、33℃ではほぼ定常状態を維持した。陸上歩行時では経時的に上昇し、各種水温下に比較し有意に高値を示した。平均皮膚温は、23℃および28℃では低下し、33℃下および陸上歩行時では有意に上昇した。 2)心拍数は、23℃および33℃下に比べて、28℃下で最も少なく、陸上歩行時で最も高値を示した。 3)酸素摂取量は、23℃下では、他の水温条件下ならびに陸上歩行時に比べて最も高値を示した。 4)血中乳酸は、23℃下では、他の水温条件下ならびに陸上歩行時に比べて最も高値を示した。ノルアドレナリンは、23℃下および陸上歩行時では、他の水温条件下に比べて高値を示した。 これらの結果は、長時間の運動が低強度で負荷される場合、水中運動時と陸上運動時では、熱産と放熱機構に差異がみられ、特に低水温条件下では、水の伝導や対流による熱損失が大きく、体温調節の側面から低水温よりむしろ28℃以上で33℃以下であることが望ましいことが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 堀田昇ほか: "3種類の異なる水温での低強度長時間水泳時間の心拍・血圧応答" 健康科学. 15. 63-68 (1993)
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[Publications] 藤島和孝ほか: "長時間水泳時での水温条件が生理的諸反応に及ぼす影響" デサントスポーツ科学. 14. 201-208 (1993)
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[Publications] 正野知基ほか: "水泳選手の水泳時および走行時の歩行時の呼吸循環系の応答" Ann.Physiol.Anthrop.12(3). 145-150 (1993)