1994 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ傷害がその後のスポーツへの再社会化及び態度に及ぼす影響の縦断的研究
Project/Area Number |
05680101
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
青木 邦男 山口女子大学, 社会福祉学部, 教授 (80142826)
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Keywords | スポーツ傷害 / 自尊感情 / POMS / SCAT / SRQ-D / ストレス |
Research Abstract |
本年度は、スポーツ外傷・障害が受傷選手の心理や態度に与える影響を高校生スポーツ選手を調査対象にして調査、分析した。 昨年度、負傷した選手の競技への復帰過程での心理状態を測定するために、その有効性が確認された、Rosenbergの自尊心尺度(自尊感情)、POMS、SCAT(競技不安)、SRQ-D(うつ状態)、とストレス項目を独立変数とし、負傷を従属変数として、負傷選手と非負傷選手を比較しながら、競技への復帰過程での心理状態を検討した。 調査対象は3県下、13高校、10スポーツ種目、21部の部員523名(男子346、女子177)で、その内で負傷者は147名である。 分析の結果、以下のことが明らかになった。 1)未完治選手は完治選手に比べて、ケガに対してより注意を払うようになるが、練習への意欲・態度は消極的になり、運動技術も停滞する。 2)未完治選手は非負傷選手に比べて、抑うつ状態が高く、緊張や怒りが強く、情緒混乱に陥っている。とりわけ、抑うつに関しては、軽度うつ状態と判断される未完治選手もいる。 本年度の研究を「スポーツ外傷・障害が受傷選手の心理に与える影響」と題して、研究誌に投稿中である。
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