1995 Fiscal Year Annual Research Report
球技系スポーツ種目における運動強度の評価法に関する研究
Project/Area Number |
05680107
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
根本 勇 日本女子体育大学, 体育学部, 助教授 (40156162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 和明 日本女子体育大学, 体育学部, 助手 (90247099)
土谷 一晃 東邦大学, 医学部, 助教授 (20155401)
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Keywords | 女子バスケットボール / コントロールテスト / 消費エネルギー / 摂取エネルギー / METS |
Research Abstract |
本研究では、大学女子バスケットボール選手の運動能力を、年間を通したコントロールテストによって縦断的に評価することを目的とした。さらには、トレーニング中の運動強度およびエネルギー消費量を測定するとともに、食事によるエネルギー摂取量との関連などについても検討することによって、競技力向上に資するトレーニング処方立案の基礎資料を得ることを目的とした。その結果、以下のことが明らかにされた。 1)4月から7月までの間では25m方向変換走とマルチステージ・シャトルランにおいて上昇し、一方250m方向変換走は低下した。また、8月から10月の間では、25m方向変換走、250m方向変換走に関しては上昇を示し、マルチステージ・シャトルランは低下の傾向を示し、特に8月の測定において顕著な低下を示した。 2)トレーニング中のエネルギー消費量は、1462±135Kcalであった。METs値は、8.08±1.14であった。 3)アクトコーダーによって測定したトレーニング中の歩数と心拍数の間には、有意な相関関係が認められた。 4)1日の消費エネルギー量は、3462±136Kcalと概算されたが、食事による摂取エネルギー量は、2840±444Kcalであって、消費エネルギー量にみあうものではなかった。 以上の結果より、大学女子バスケットボールのトレーニングは、ハイパワーおよびミドルパワー発揮能力を向上させるものであることが明らかにされた。また、大学女子バスケットボールのトレーニングの運動強度は高くエネルギー消費量が多いのに対し、摂取量エネルギー量は少ないという結果であった。すなわち、トレーニング効果を高めるためには、トレーニングによる消費エネルギー量と食事による摂取エネルギー量とのバランスを採ることの重要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)