1993 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の体力向上を目標とした定期的な身体運動の効果
Project/Area Number |
05680115
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
伊藤 稔 天理大学, 体育学部, 教授 (80026814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 昭彦 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (90184548)
中谷 敏昭 天理大学, 体育学部, 講師 (60248185)
荒地 秀明 天理大学, 体育学部, 教授 (90075052)
河瀬 雅夫 天理大学, 体育学部, 教授 (70068732)
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Keywords | 高齢者 / 1993年ねんりんピック / 詳細な体力測定 / 一般の座業者 / トレーニング効果 / 高齢のマウス / 水車型回転運動器 / 脚筋萎縮 |
Research Abstract |
身体運動を定期的に継続して実施している高齢者の例として、1993年ねんりんピック・ボーリング大会出場者を取り上げて、18項目にわたる詳細な体力測定を実施した。彼らを被検者に選んだ理由は、若い頃の運動歴が他の大会出場者に比べて少ないものが多かったためである。被検者は男性77名、女性35名の計112名(平均年齢64.1+6.3歳)であり、彼らの体力測定の結果を同年齢の座業者に比べると、体格ではあまり差は認められないが、閉眼片足立ちをのぞいて、筋力、瞬発力、呼吸器能、敏捷性の面では一般の座業者を上回っていた。平衡性を示す「閉眼片足立ち」の成績が低いのは以外であったが、最近、若年者でも平衡機能が以前より低下しているとの報告もあり、一般的な傾向かも知れない。 次に、天理市近郊に居住する高齢者男女各10名を選んで、上記と同様の体力測定を課し、その結果から各人の体力に応じたトレーニングを処方し、毎週2回・4カ月間にわたって実施させた。トレーニングはランニング、歩行、体操等を自主的に行ってトレーニングノートに記載することとした。この間のトレーニング効果は人によって異なるが、平均的にみると体脂肪率はやや低下し、柔軟性、敏捷性、持久性等の機能に好ましい効果が認められた。以上のように高齢者でも定期的に身体運動を行うことによって、行動体力の向上が生ずるものと考えられる。 この原因を動物実験で確かめるために、高齢のマウスに水車型の回転運動器を用いて自主運動を行わせて、対照例との比較を試みたが、対照群では60週齢以上で認められる脚筋の萎縮が、運動群ではほとんど見られず、機能的にも優れていることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 伊藤稔、渡辺和彦: "高齢者の体力測定法の検討とそのトレーニングへの適用について" 日本健康開発財団研究年報. XV. 1-13 (1993)
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[Publications] A.Ishihara,M.Ito,etc: "Hypobaric‐hypoxic exposure and histochemical responses of soleus muscle fibers in the rat." Journal of Anatomy. (in Press). (1994)
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[Publications] 伊藤稔、中谷敏昭: "60歳以上の高齢者を対象とした体力測定法の検討" 天理大学学報. 173輯. 1-25 (1993)