1993 Fiscal Year Annual Research Report
日本の都市群と米国の都市群との間の経済的相互依存の強化に関する地理学的研究
Project/Area Number |
05680123
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村山 祐司 筑波大学, 地球科学系, 講師 (30182140)
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Keywords | 日本 / 米国 / 相互依存 / 都市群システム / 強化 |
Research Abstract |
本研究の目的は,次の2点を解明することにある.(1)戦後から現代にかけて業種や規模の点からみて米国諸都市における日系企業の立地動向と日本諸都市における米系企業の立地動向にはどのような違いが認められるであろうか.(2)企業の結びつき(本社-支社関係)からみて,日本の都市群と米国の都市群とはいかなる相互依存関係を有し,その関係は時系列的にみていかに強化されてきたであろうか.本年度は,資料の収集と概括的分析を行った. (1)分析する日本とアメリカの都市群の特定を行った.外資系企業数や従業員数,人口,経済的重要性を考慮し日本20都市,アメリカ50都市程度を選定した. (2)ジェトロや東洋経済新報社の海外進出企業総覧や日本の外資系企業総覧のデータベースをもとに,日本諸都市におけるアメリカ企業の立地動向(企業数と従業員数)を業種別,年代別に地理行列の形で整理した.業種は20程度にまとめ,年代は1950年代,1970年代そして1990年代の3時期とした.同様な作業をアメリカにおける日系企業についても行った. (3)作成した地理行列をもとに進出企業からみた日本とアメリカの都市群システムを地図化した.そして分布パターンの時系列的変化を読みとった.その際,データとして入手した20業種は因子分析を利用して少数の変数群に要約した.
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