1993 Fiscal Year Annual Research Report
BSCSプロジェクトと、その日本の中等生物教育への影響に関する研究
Project/Area Number |
05680166
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
梅埜 國夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター・生物教育研究室, 室長 (00132689)
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Keywords | BSCS / 理科教育現代化 / 中等教育 / 生物教育用語 / 教科書 |
Research Abstract |
1.次の文献・資料を収集し、検討した。 (1)アメリカにおけるBSCSプロジェクト自体に関する文献・資料。 (2)初期のBSCS教科書が日本へ紹介され、研究された経緯に関する文献・資料。 2.戦後の日本の高校『生物』教科書にでてくる生物教育用語を網羅的に調べて、BSCSが日本へ紹介される前と後における、これら用語の違いを検討した。 3.以上から、次のことが明らかになった。 (1)BSCSが発足するに至った背景、BSCSの教材開発理念、BSCS教科書製作の経過などについては、我国でも参考になる点が多いこと。 (2)BSCSが日本へ紹介され、国内で広く研究されるようになったのは、当時の日本の生物教育が、改革の必要性を感じていたからであること。 (3)BSCSの日本の生物教育への影響はまず教科書に現れ、続いて学習指導要領にも現れたこと。 (4)日本の『生物』教科書中の用語の変遷の中にも、BSCSの影響が明確に見られること。 4.以上の知見の一部を、本年度の日本理科教育学会及び日本生物教育学会の大会において発表した。
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