1993 Fiscal Year Annual Research Report
中学校英語基本構文の教科書での出現状況とその定着度の相関に関する実証的研究
Project/Area Number |
05680212
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
伊東 治己 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90176355)
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Keywords | 教科書分析 / 基本構文の学習 / 基本構文の出現頻度 / 基本構文の出現順序 / 出現頻度と出現順序の相関 / 実証的研究 / 定着度のゆれ / 中学校英語 |
Research Abstract |
まず、パソコン用に独自に開発した英文用例検索システムを使って中学校用英語教科書に含まれるすべての英文を一文単位でパソコンに入力し、単語単位あるいは個々の英文の構文特性(主語・文形・動詞の種類)ごとにその用例を検索するための基礎データを作成した。 次に、この基礎データを基に、中学校1年次で指導される英語構文の中から特に基本的な構文を選定し、地域の中学校の協力を得て、予備実験的にその定着度を部分英作文テストによって測定した。その結果、基本構文の定着度は教科書の中での出現順序よりも出現頻度とより高い相関関係にあることが判明した。 また、個々の問題文に対する学習者の反応を調べてみると、構文的には同じ種類に含まれる問題文であっても、中に含まれる内容語の種類や性格によって、その問題文の正解率に大きなゆれが生じてくることも判明した。このことは、英語学習入門期の段階においては、基本構文の定着度が構分特性(主語・文形・動詞の種類)だけでなく、中に含まれる内容語の目新しさ、つまり、教科書での出現頻度によって大きく左右されることを示唆している。さらに、内容語の種類による基本構文の定着度のゆれは、成績上位のグループよりも下位グループにおいて拡がる傾向があることも判明した。 次年度においては、今回の予備実験の追試を行ない、予備実験で得られた結果の妥当性を検証するとともに、内容語の種類による基本構文の定着度のゆれの実態をさらに詳しく調べる予定である。
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Research Products
(1 results)