1995 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術日本語講義・セミナーの音声ディスコ分析のための基礎的研究
Project/Area Number |
05680239
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏崎 秀子 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (30221873)
五味 政信 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00225674)
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Keywords | セミナービデオ収録 / 対話資料書き起こし / 発話機能 / ディスコースマーカー / 専門知識 / 日本語能力 / コミュニケーションブレークダウン / 理解過程構造記述 |
Research Abstract |
本年度の成果は次の1.〜3.に示すとおりである。 1.データ作成:初年度、前年度につづきセミナーのビデオ収録を4件各60分計4時間分行い、書き起こしをした。さらに比較データとして、学部留学生同士の自由対話の音声収録を3件各20分計1時間分行い、書き起こしをした。 2.分析:前年度までの分析により、日本語能力初級、中級の学習者が専門のセミナー発表をする場合、ディスコースに至る前の段落内、文レベルでの問題が多く、日本語上級ではじめてディスコース上の問題が大きくなることが分かった。本年度は最終年度であり、ディスコース分析に焦点を合わせるために、上級者の分析を中心に行った。 その過程で、前年度からの継続で発話機能の分類の精密化とディスコースマーカーの整理を行った。その結果、特に学術的な対話の場で用いられる、ディスコースの構造のモデル化と発話機能とディスコースマーカーのの種類の分類をまとめた。 3.成果のまとめ: 最終報告書を3月末に印刷する予定である。すでに平成5年度末に中間報告書として12件のセミナー収録の書き起こしデータを発行しているが、最終報告書ではこの継続として平成6年度、7年度に録画収録し、書き起こしたものと自由対話の書き起こしデータを掲載する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 仁科 喜久子: "大学院正規科目としての専門日本語" 第7回大阪大学留学生教育・支援協議会報告書「専門日本語教育の最前線」. 39-41 (1995)
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[Publications] 仁科 喜久子: "理工系専門分野別日本語オンラインシステム" 日本電子化辞書評価報告書. 1-12 (1995)
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[Publications] 五味 政信: "日本語教育の拡がりとそのありよう" 日本語. 8-6. 92-94 (1995)
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[Publications] 柏崎 秀子: "プロソディによる情動性の理解" 日本心理学会第59回大会論文集. 8-38 (1995)
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[Publications] 柏崎 秀子: "談話で捉える丁寧さ" 亜細亜大学日本文化研究所紀要. 1. 178-192 (1995)
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[Publications] Kikuko NISHINA: "Japanese Language Teaching for Engeneering Students-Kanji Syllabus towards Efficient Reading" AEESEAP Mid-Term Conference. XIX-2. 1-2 (1996)