• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1994 Fiscal Year Annual Research Report

非支援的発話行為の日英対照研究(統合的対照談話分析の試み)

Research Project

Project/Area Number 05680241
Research InstitutionJosai International University

Principal Investigator

熊取谷 哲夫  城西国際大学, 人文学部国際文化学科, 教授 (20161705)

Keywords非支援的発話行為 / 不平 / 不満表明 / 不平のストラテジー / 感情表明 / 行為要求 / 適切性条件 / 談話分析
Research Abstract

1.意味論的・語用論的分析により:「不平」とは、(a)ある状況を「あるべきでない状況」と認識していることを明らかにする表明行為であり、(b)この「あるべきでない状況」に対して不満であるとする感情表明行為であり、(c)この「あるべきでない」状況をどのように捉えているかを示す態度表明行為(典型的には行為要求)であることが明らかになった。
2.談話分析により:以下の「不平の表現ストラテジー」同定した。これらのストラテジーは、全て感情表出を伴い、上記意味論的・語用論的特性及び「不平を言う」という発語内行為が持つ適切性条件に関連するものがあることが明らかになった。
(1)命題内容の表出、
(2)不快状況性と同定する表明
(3)「あるべきでない状況」生起の理由を聞く
(4)「あるべきでない状況」生起の確認
(5)行為要求:改善要求、normへの回帰請求、「あるべきでない状況」の消滅依頼・要求
(6)「あるべき状況」が消滅しない場合の状況の提示
(7)感情表出(例、相手に対する非難、中傷)
3.疑似談話(ロールプレー)データを談話分析した結果、以下が明らかになった。
(1)上述「不平の表現ストラテジー」は日英両語に存在する。
(2)「改善要求」は典型的には、「理由提示+依頼」の形式を取る。
4.日本語話者、英語話者に対するアンケート調査の結果、同一状況に対する不満態度表明に違いがあることが明らかになった。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi