1993 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語としての日本語学習における統語構告等習得過程の長期的観察と分析
Project/Area Number |
05680245
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Research Institution | International University of Japan |
Principal Investigator |
吉岡 薫 国際大学, 国際関係学研究科, 講師 (00230681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 裕 電気通信大学, 留学生教育研究センター (60184438)
木村 静子 国際大学, 国際関係学研究科, 講師 (70234359)
田丸 淑子 国際大学, 国際関係学研究科, 助教授 (40179891)
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Keywords | 第二言語習得(日本語) / 縦断的観察 / CHILDES / 発話 / 中間言語 / 発達段階 |
Research Abstract |
(1)発話データ分析用のコンピュータプログラムCHILDES(The Child Language Data Exchange System)の入手および使用法、分析項目の検討。CHILDESが元来英語分析用のソフトであるため、CHILDES自体についての検討とともに、我々の日本語データについてどのような分析が可能であるか、それには日本語データの表記をどのように統一すれば効率的かを、模擬データを使用して検討を重ねた。現在のところ分析項目としては、文の長さ(文節、形態素)、異なり語数、特定語または形態素の出現頻度、文末構造のタイプ等が候補にあがっている。さらに実際にこのプログラムを日本語で使用している研究者と連絡を取り合い、プログラム自体についての研究を続けている。 (2)日本語の会話/談話分析に関する先行研究資料を集め、それらを参考にしながら、データの分析単位・区分(発話のどこを一つの文相当の単位と認めるか、どれを区切りの単位とするか)を決めた。その際に種々の技術的な問題が生じたが、更なる検討を要するものが多く研究メンバーの間でかなりの時間を割かなければならなかった。我々の内部での一応の結論をみたところで、それに基づき発話を文節および形態素での区切り作業をおこなった。なお、この経過をふまえ、分析単位をめぐる問題を国際大学語学プログラムの紀要にまとめた。 (3)分析に用いる書き起こしデータを確認のため聞きなおし、必要な修正を加え最終版の粗データを確定した。このデータに関し上記(1)(2)の結果を入力し文節による区切りと形態素による区切りの二つの版のドキュメントを作成した。この作業は研究補佐が担当した。 (4)構文の発達に関する先行研究の資料収集と検討も並行して行なっている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 田丸淑子、吉岡薫、木村静子: "学習者の発話に見られる文構造の長期的観察" 日本語教育. 81号. 43-54 (1993)
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[Publications] 田丸淑子、吉岡薫: "日本語発話資料分析の単位をめぐる問題-第二言語習得過程観察の立場から-" The Langnaye Progtains of the International University of Japan. 5(未定). (1994)