1994 Fiscal Year Annual Research Report
オプシン標識による網膜錐体視細胞の機能形態学的研究
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05680730
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Research Institution | Okazaki Naitonal Research Institutes |
Principal Investigator |
大塚 輝 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (10051814)
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Keywords | retina(網膜) / cone photoreceptor(錐体視細胞) / opsin(オプシン) / antibody(抗体) |
Research Abstract |
本研究は網膜の視物質オプシンを手掛かりにして、視細胞とくに3種の錐体を特異的に識別する抗体を作製し、これを用いて網膜における色信号変換の神経機構を免疫組織化学的に解析するものである。最近解読されたキンギョの錐体オプシンの赤と緑錐体オプシンが異なっていることに注目し、N端近傍のアミノ酸配列から数種類の抗原ペプチドを合成した。これをマウス及びウサギに免疫して、赤・緑の錐体外節を特異的に認識する抗体の作製に成功した。さらに得られたポリクローナル抗体を免疫組織化学的に検定した結果、3種類の錐体を選択的に識別する抗体を得た。 本年度(次年度)は昨年得られたレーザー共焦点顕微鏡の研究成果、すなわち錐体オプシンの輸送顆粒数が夜間に増大すること所見を裏付ける研究を行った。まず、放射性ロイシンを眼球内に投与して、放射線陽性粒子数を測定してタンパク質合成の日周期変動を定量的に解析した。この結果、夜間のオプシン顆粒数の増加と並行して、夜間にもタンパク合成が増加することを明らかになった。これらの研究結果をまとめた論文を現在準備中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hirano,J.Ohtsuka,T.: "Distribatin of cone opsin in the goldfish photoreceptor" Neurosci.Res.18. S175- (1993)
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[Publications] Hayashi,T.Ohtsuka,T.: "Diurnal change of cone opsin syuthcsis in the gddfirh retina." Neurosci.Res.19. S196- (1994)
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[Publications] Stiu,WK,Bcurton L,Ohtsuka,T.Hirano,T.: "Chromatic and newrochemical corrlates of syncylses betwear cone and horigontal colls" Great Basci Visual Science Symyosia. 1. 41-49 (1994)
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[Publications] Hayashi,T.Hirano,J.Suzuki,T.Ohtsuka,T.: "Diurual vamiation of opsun trouspont in goldfish cone" Associ.Rco.Vis.Opthal.(Abst). 19- (1995)