1993 Fiscal Year Annual Research Report
逆解析による塑性ひずみ増分ベクトル方向の応力径路依存性の解明
Project/Area Number |
05750478
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
三隅 浩二 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (20199988)
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Keywords | 逆解析 / 構成式 / 三軸圧縮試験 / 有限要素法 / 最小自乗法 / 応力-ひずみ曲線 / 応力径路依存性 / 端面摩さつ |
Research Abstract |
本研究では、正規圧密粘土の塑性ひずみ増分ベクトル方向(降伏曲線の形に等価)の応力径路依存性を調べるため,2種類の逆解析手法を提案して三軸試験データに適用している.すなわち,三軸試験をエレメント試験と見なした場合の逆解析(エレメント試験解析と呼ぶ)と境界条件を問題にする三軸試験をモデル試験と見なした場合の逆解析(モデル試験解析と呼ぶ)を行っている.モデル試験解析では端面拘束の影響を有限要素法で評価することで除去することができる.いずれの提案手法も,1回の三軸試験を行うだけで,塑性ひずみ増分ベクトル方向だけでなく,せん断に関わるすべての弾塑性パラメータを一斉に検出ことが可能である. エレメント試験解析でも十分に精度のよい結果が得られるが,モデル試験解析を行えば,さらに精度のよい結果が得られることがわかっている.Bishop,Henkelの実施したWeald clayの三軸試験データにエレメント試験解析を適用した結果,拘束圧一定排水試験と拘束圧一定非排水試験とで,塑性ひずみ増分ベクトル方向が顕著に異なっていることが判明した.しかし今回,練り返して再圧密した藤の森粘土の三軸試験データにモデル試験解析を試みた結果,逆算された塑性ひずみ増分ベクトル方向への応力径路依存性はそれほど大きなものではなかった.さらに実験を行って調査する必要がある.
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[Publications] 三隅 浩二: "モデル試験と見なして行う排水三軸圧縮試験の逆方向解析" 第28回土質工学研究発表会平成5年度発表講演集. 755-758 (1993)
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[Publications] 赤塚 芳弘: "Weald clayのCU試験結果より得られる降伏曲線の考察" 土木学会第48回年次学術講演会講演概要集. 第3部. 928-929 (1993)
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[Publications] 樫福 錠治: "地盤変形挙動の逆解析に関する初歩的検討" 平成5年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1994)
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[Publications] 妙見 崇: "FEM理論による三軸試験データ解析法の検討" 平成5年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1994)
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[Publications] 赤塚 芳弘: "部分排水せん断試験における載荷速度の逆解析結果への影響" 平成5年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1994)
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[Publications] 森崎 考史: "SMP理論に基づく正規圧密粘土の降伏曲線の逆解析" 平成5年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1994)
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[Publications] 三隅 浩二: "Weald clayの三軸CU,CD試験結果の比較" 平成5年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. (1994)