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1993 Fiscal Year Annual Research Report

海藻サラダ材料としての未養殖藻類の体組織再生による種苗生産

Research Project

Project/Area Number 05760154
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

飯間 雅文  長崎大学, 水産学部, 助教授 (80202836)

Keywords紅藻 / ムカデノリ属 / オオムカデノリ / マルバフダラク / 体再生 / 養殖試験
Research Abstract

現在まで食用として未利用の紅藻のうち、ムカデノリ属の3種(オオムカデノリ、マルバフダラク、キョウノヒモ)について体組織再生を利用した室内培養による増殖試験および海での垂下養殖試験を行った。
オオムカデノリは1ヶ月培養で径1mmの盤状体に発生し、盤状体の成長は高温条件(20-25℃)で良い結果となった。直立体の形成は低温条件(15℃)でよく見られたが、高温条件では抑制された。2ヶ月培養で直径3-5mmに達した盤状体をカミソリでそぎ取り、細断してシャーレに散布すると2週間で付着し、切断面から再生し新たな盤状体を形成した。貝殻やクレモナ撚糸に散布した盤状体片断は容易に基質に付着し、それらを散布してから1-2ヶ月後に海への垂下養殖試験を行った。その結果9-10月(水温25-20℃)垂下のものは生育が見られなかったが、11-12月(水温20-15℃)垂下のものは垂下後3ヶ月で10-20cmの藻体が得られた。
マルバフダラクはオオムカデノリに同様に盤状体に発生したが、盤状体の大きさはかなり小さく3ヶ月培養でようやく1mm程度であった。直立体は20-25℃の高温下でもすぐに形成された。そのため細断再生試験は3ヶ月培養で長さ3-5mmに成長した直立体を用いた。直立体の再生は20℃、高照度の条件が良い結果を示したが、基質に付着は見られず、海への垂下養殖試験はクレモナ撚糸への挟み込み法及び貝殻への接着剤付けにより行った。室内培養では棍棒状となり葉状にはならなかった藻体が、垂下後約1ヶ月で天然藻体同様の葉状となり、垂下後3ヶ月で最大体長60cm幅55cmのかなり大きな藻体が得られた。
キョウノヒモは上記2種と同様に盤状体に発生したが、細断後の再生能が劣り海での垂下養殖試験を行うには至らなかった。

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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