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1993 Fiscal Year Annual Research Report

アルツハイマー型痴呆に於けるAPP遺伝子変異-地域悉皆調査に基づく発生頻度の検討

Research Project

Project/Area Number 05770423
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

足立 芳樹  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243385)

Keywordsアルツハイマー型痴呆 / アミロイド前駆体蛋白 / 遺伝子変異 / 疫学調査
Research Abstract

1991年,Goateらはアミロイド前駆体蛋白(APP)遺伝子エクソン17上のコドン717バリンがイソロイシンに変異している家族性アルツハイマー病(FAD)家系を報告した。その後,世界で約10家系の同突然変異を有するFAD家系が報告されたが,その中で日本人家系は5家系と多く,日本人におけるこの変異が多い可能性がある。同変異の日本人に於ける頻度を明らかにすることを目的とした。
1990年,我々は鳥取県大山町住民7,749人に対し,地域悉皆調査を行い,神経内科医の訪問診察により41人のアルツハイマー型痴呆を認めた。この内,本人および家族のインフォームドコンセントが得られ,採血が可能であった30人を対象とした。
予めヘパリン0.5mlを入れたシリンジにて末梢血液を20ml採血した。フェノール・クロロフォルム抽出によりゲノムDNAを精製した。APPエクソン17を鋏むようしてPCR法に用いるプライマー1(5'-CCTCATCCAAATGTCCCCTG-3'),プライマー2(5'-CTTGGAAACATGCAGTCAAG-3')及び直接塩基配列決定法に用いるブライマ-3(5'-CAAGGTGTTCTTTGCAGAAG-3')を作成した。1本鎖DNAを得るためは非対称性PCRを行った。サーマルコントローラーを用いて30サイクル反応をおこなった。PCR産生物は,クロロフォルム抽出をおこない,5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にて確認した。プライマー3を[gamma-^<32>P]ATPにてラベルし,PCR産生物のAPPエクソン17塩基配列をジデオキシ法直接塩基配列決定法により調べた。電気泳動ゲルには8%ポリアクリルアミドゲル(50%尿素)を用いた。
地域悉皆調査により認められたアルツハイマー病有病者41人のうち採血が可能であった30人のAPPエクソン17の塩基配列はいずれも異常を認めなかった。日本人に於てもAPPエクソン17遺伝子異常の頻度は非常に多いとは言えないと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] YOSHIKI ADACHI: "Amyloid precursor protein gene mutation in Alzheimer's disease" Can J Neurol Sci. 20(Supp1). 123- (1993)

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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