1993 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤による腫瘍細胞体外除去法を用いた小児悪性腫瘍に対する自家骨髄移植の研究
Project/Area Number |
05770522
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
矢島 周平 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60252186)
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Keywords | 腫瘍細胞体外除去法 / 小児悪性腫瘍 / 自家骨髄移植 / 4-hydroperoxycyclophosphamide / CFU-GMの温存 |
Research Abstract |
4-hydroperoxycyclophosphamide(4HC)による移植骨髄のex vivo purging法において、50mug/m1処理における長期培養法を用いたCFU-GMの温存(sparing)については既に発表した(第53回日本血液学会総会)。また、BFU-EやCFH-mixなどの温存に関しては、本年度は長期培養法を用いて実験を行ったが、無処理のものでも培養後コロニーは形成されず、この培養法では不適切であることが判明した。よって、現在培地条件に工夫を加えて培養後もBFU-EやCFU-mixのコロニー形成がみられる方法を検索中である。一方、急性白血病において、寛解が浅い状態で4HCによるex vivo purgingを行うと、処理後骨髄のコロニー形成が抑制されない、CHU-GMの温存がみられない、などの異常がみられることを見い出し、処理後骨髄の検討の重要性を強調し発表した(第16回日本骨髄移植研究会)。さて、至適4HC濃度の決定についてであるが、現在急性白血病細胞の検体を集め検討中であるが、50mug/mlで十分な殺細胞効果が期待される。他の薬剤(VP-16、IFN-alphaなど)によるex vivo purgingの可能性についての検討は今年度は実施できず、次年度の検討事項としたい。最近、CD34陽性細胞を用いた移植が行われ成功例が報告されている。よって、CD34陽性細胞に対する4MCの影響を4HC濃度に従い検討する予定である。
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