1993 Fiscal Year Annual Research Report
フォリスタチンのラジオイムノアッセイの開発とその臨床応用
Project/Area Number |
05770769
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
新谷 保実 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10235773)
|
Keywords | フォリスタチン / アクチビン / インヒビン / ラジオイムノアッセイ / イムノラジオメトリックアッイ |
Research Abstract |
雄家兎をrh-follistatin(50mug/rabbit)とFreund's adjuvantの混合物を用いて免疫し、抗follistatinポリクローナル抗体を作製した。抗体価の検定はELISAで行った。当初、このポリクローナル抗体を用いて、競合法によるラジオイムノアッセイの開発を試みたが、免疫活性を保持した^<125>I標識follistatinの作製が困難であったため、同時期に作製した抗follistatinマウスモノクローナル抗体と組み合わせたイムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)を開発した。 IRMAの操作方法は、抗follistatinマウスモノクローナル抗体(4-6D9)を固相化したスターチューブをブロッキングした後、標準品またはサンプルに抗follistatinウサギポリクローナル抗体を加え、さらに^<125>I-抗ウサギIgGヤギ抗体を加えてインキュベートし、洗浄後、チューブの放射活性を測定した。基礎的検討の結果、follistatinのIRMAは0.05-25ng/mlの範囲で良好な用量反応性を示し、アッセイの変動係数は10%以下で、アクチビン・インヒビンとの交差率は0.1%以下であった。 各種生体試料の測定では、ブタ卵胞液、ヒト羊水およびヒト血清の希釈曲線は標準曲線に平行し、ブタ卵胞液中には5.6mug/mlと高いfollistatin免疫活性が認められた。正常成人の血清follistatin免疫活性は13.5±4.6ng/ml(mean±SD,n=60)で、男女ともに加歳とともにむしろ増加する傾向が認められた。Follistatinの詳細な組織濃度や卵胞液・血清中での存在様式については現在さらに検討中である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 齋藤史郎: "イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)による生体試料中のフォリスタチン免疫活性の測定" 厚生省特定疾患間脳下垂体調査研究班平成5年度総括研究事業報告書. 印刷中. (1994)
-
[Publications] Hideo Takahashi: "Measurement of somatostatin release in the rat brain by microdialysis" J.Neurosci Methods. in press. (1994)
-
[Publications] 岩槻真紀: "Immunoradiometric assay(IRMA)によるfollistatin免疫活性の測定" 日本内分泌学会雑誌第66回日本内分泌学会秋季学術大会抄録集. 69. 765 (1993)
-
[Publications] Akira Yamamoto: "Deoxycorticosterone-secreting adrenocortical carcinoma" Endocrine Pathology. 4. 165-168 (1993)
-
[Publications] 石川雅康: "興味深い経過を示したCushing症候群の1例" ACTH Related Peptides. 4. 145-149 (1993)
-
[Publications] 新谷保実: "MENI型のGHRH産生膵腫瘍症例に見出されたGH分泌下垂体腺腫" 日本内分泌学会雑誌第66回日本内分泌学会学術総会抄録集. 69. 420 (1993)