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1993 Fiscal Year Annual Research Report

単独遺伝子依存性高血圧症トランスジェニックマウスの解析(抗レニン・アンジオテンシン系阻害薬の影響)

Research Project

Project/Area Number 05770833
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

木村 正司  香川医科大学, 医学部, 助手 (30253264)

Keywordsトランスジェニックマウス / 高血圧 / アンジオテンシノーゲン / アンジオテンシン変換酵素阻害薬 / 競合PCR法 / 遺伝子発現
Research Abstract

ラット=アンジオテンシノーゲン(AO)遺伝子を導入したトランスジェニックマウス(TGM)は高血圧を発症し、レニン-アンジオテンシン(RA)系の循環制御研究のため有効な実験動物となることが期待できる。TGMの基礎的データを得る目的でアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ペリンドプリル:(PE)10mg/kg/day)を7日間投与し、血漿AO濃度を測定し、また各臓器において導入及び内因性遺伝子発現をPT-PCR法で比較検討した。
PE投与後、血漿AO濃度はコントロールの1/3に減少した。競合PCR法によって、マウスAO(mAO)とラットAO(rAO)のmRNA発現量を定量するに当たり、これらの増幅フラグメントよりさらに100塩基長いミュータントDNAを作成した。rAOとmAORNAの発現量比は、両者に共通なプライマーを用いて増幅した後、制限酵素(PvuII)の被切断性を利用して求めたところ、コントロール状態で、肝臓と脳でそれぞれ1:2、1:6であり、導入遺伝子であるrAOの発現量が上回っていた。
また、腎臓、心臓では、内因性mAOの発現量が圧倒的に多く、上記方法で、両者の比を求めるのは困難であった。rAOに特異的なプライマーを用いて、ミュータントDNAとともに増幅することにより、rAOmRNAを特異的に定量することができる。
PE投与後、AOの主な産生部位である肝臓で、rAOmRNA量は1/3に減少し、またrAO/mAO比から、mAOmRNA量も1/2に減少することが解った。脳では、両者mRNA量とも変化がみられなかった。
過去、当報告者らは、AOの遺伝子発現に対するRA系阻害薬の影響を明らかにしてきた。本研究のPE投与実験により、TGMにおいて導入されたrAO遺伝子は、内因性遺伝子と同様な制御を受けることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 木村正司: "ラット=アンジオテンシノーゲン遺伝子を導入した高血圧症トランスジェニックマウスTGM(rAOGEN)" 医薬ジャーナル. 29. 25-29 (1994)

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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