1993 Fiscal Year Annual Research Report
サブトラクション・ハイブリダイゼーションによる新しい転移抑制遺伝子のクローニング
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05770890
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
栗原 直人 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00234568)
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Keywords | 転移抑制遺伝子 / ハイブリダイゼーション |
Research Abstract |
ヌードマウスを用いて腫瘍を同所的に移植する方法で肝転移の有無を調べることにより、ヒト大腸癌転移株3株および非転移株4株を得た。ヒト大腸癌非転移株(Co-4.WiDr.colon205)3株からAGPC法によりmRNAを抽出した。このmRNAからリバーストランスクリプターゼを用いて一本鎖cDNAを作製した。ヒト大腸癌転移株(COL-2-JCK.COL-3-JCK.COL-5-JCK.Co-3)4株からAGPC法によりmRNAを抽出し、非転移株から作製したcDNAとハイブリダイゼーションをそれぞれ12通り行った。高転移株であるCOL-2-JCK とハイブリダイズした非転移株3株のうち2株でN特異的sccDNAが得られた。これを精製し、制限酵素EcoRIを用いてcDNAを切断し、サザンブロット法を行ったところ同一のbandを得た。この遺伝子が転移抑制遺伝子である可能性が示唆されたため、現在、gammagt10cDNAライブラリーを作製し、検討を進めている最中である。
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