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1993 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄くも膜下投与によるケタミンの鎮痛機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05771147
Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

白石 成二  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90216177)

KeywordsNMDA / ケタミン / tail flick test
Research Abstract

ケタミンは静脈麻酔薬として用いられているが、作用機序は明確ではない。中枢神経の興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸のNMDAリセプタに対するケタミンのアンタゴニストとしての作用が、その麻酔作用に関連があるという報告がある。ケタミンを脊髄くも膜下腔に投与しその鎮痛作用とNMDAリセプタとの関係を調べた。
ウレタン麻酔下にラットのくも膜下腔にカテーテルを挿入し、脊髄損傷や運動麻痺のないことを確認し、以下の実験を行った。
ラットを10匹ずつ2群に分けた。1群は生理食塩水を投与しその後1%ケタミンを投与した。2群はNMDA(2nmol)投与した後に1%ケタミンを投与した。それぞれの量は10ulとし、その後生理食塩水10ulでフラッシュした。それぞれの薬物を投与した後にtail-flick testを行なった。tail-flick latencyは1群の生理食塩水(コントロール)4.0±0.2secケタミン投与後5.8±0.4secで有意に延長した。2群のNMDA投与後3.2±0.5secケタミン投与後3.8±0.4secでNMDAの前投与によりケタミンの鎮痛効果は抑制された。
脊髄くも膜下腔投与によるケタミンの鎮痛効果は、NMDAレセプタのアンタゴニストとしての作用によることが示唆された。

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Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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