1993 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト腎におけるPAF(血小板活性化因子)産生と合成酵素活性
Project/Area Number |
05771195
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
高橋 真一 大分医科大学, 泌尿器科, 助手 (40171491)
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Keywords | 血小板活性化因子 / 腎 / ヒト / PAF合成酵素活性 |
Research Abstract |
前回、ラット腎における血小板活性化因子(PAF)の産生につき検討し、PAF含有量・de novo系の最終合成酵素活性共に髄質が皮質に比べ有意に高値であることが明らかとなった。 今回、ヒト腎におけるPAF産生につき検討した。検体は腎腫瘍その他で腎摘除術を行った症例の健常腎の部分を用い、髄質と皮質に分離した。PAF含有量はBligh-Dyer法で総脂質を抽出した後、シリカ系カラムでPAFを分離、RIAにて測定した。合成酵素活性は、ミクロソームを分離した後、HAGとCDPコリンを基質として測定した。PAF含有量は、皮質で58.4±31pg/g wet tissure、髄質で256±51pg/g wet tissureで髄質が有意に高値であった。合成酵素活性性は皮質で2.9±0.53nmol/min/mg protein、髄質で3.6±0.4nmol/min/mg proteinであり、髄質が有意に高値であった。 以上から、PAFはヒトにおいて定常状態で、腎髄質で産生されていることが示唆された。
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