1993 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜の脱落膜化過程において特異的に発現する遺伝子のcDNAクローニング
Project/Area Number |
05771244
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
浜口 元昭 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (60242955)
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Keywords | 子宮内膜 / 脱落膜 / 遺伝子発現 / マウス |
Research Abstract |
子宮内膜は、視床下部-脳下垂体-卵巣系の支配下に、増殖期より分泌期内膜へと周期的変化を示すが、ことに妊娠初期には脱落膜化という機能的形態的に極めて特徴的な変化を遂げる。この脱落膜化過程において特異的に発現する遺伝子のcDNAクローニングを試み下記に示す一連の研究を行った。 1 妊娠第5日のマウスより実体顕微鏡下で周囲組織より分離した脱落膜よりGTC/CsCl法、Oligotex(Takara)を用いてPloyA(^+)RNAを調整し、Gubler法により2本鎖cDNAを合成した。得られた2本鎖cDNAをlambdaZAP phage vectorに組み込みcDNAライブラリーを作成した。 2 右卵管結紮後交配し、左子宮角に着床を確認したマウスの非着床側すなわち右子宮角より調整したmRNAおよび脱落膜より調整したmRNAを鋳型にして逆転写酵素を用いてcDNAプロ-べを作成しdifferential hybridazation法にて1x10^5screeningしたところ明かにシグナルに差のある45クローンを得た。 3 各クローンよりcDNAプロ-べを調整し、胎盤、発情期マウス子宮、編側妊娠マウスの非妊娠側子宮、妊娠第5日脱落膜よりそれぞれRNAを調整しノーザーンブッロト法にて発現量を比較検討した。脱落膜にほぼ特異的な発現パターンを示す数種のクローンを得た。 4 現在dideoxy termination法にて塩基配列の決定に取り組んでいる。
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