1993 Fiscal Year Annual Research Report
周産期領域におけるPTH-related peptide発現とその調節機構
Project/Area Number |
05771261
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
永井 公洋 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20207963)
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Keywords | PTHr-P / 妊娠 / 子宮筋 / Northern analysis / 卵膜 |
Research Abstract |
1)PTHr-Pの妊娠週数別推移:妊娠週数別に検体の採取を行った。つまり、妊娠各週ごとの母体血ならびに分娩時(満期産例、早産例)の母体血、臍帯血を採取し、遠心分離、-20℃凍結保存した。更に、卵膜は羊膜、絨毛膜、脱落膜に分け、胎盤も細切し、熱処理後ホモジナイズし、その遠心上清を分取、-20℃に凍結保存した。現在、正常妊娠週例が20例あり、妊娠中毒症例、子宮内発育不全例がそれぞれ5例ずつ集ったところでPTHr-Pアッセイの予定である。 2)培養実験:患者の同意下に手術後、子宮筋の一部を実験にした。採取した子宮筋をハサミで細切し、collagenase,DNaseを用いて約1時間37℃で酵素処理した細胞をフィルターを通して更に分別した。子宮筋細胞を直径10cmのシャーレでDMEM;F12(10%FCS)下に約10日〜2週間培養し、confluentとした。この子宮筋細胞の初代培養を用いて、コントロール群、エストロゲン添加群(E^210_<-8>)、プロゲステロン添加群(MPA、0.2muM)、E_2+MPA群に分け、培養上清を凍結保存した。更に細胞はGITで変性後、CsC1を用いて超遠心法にてtotal RNAを回収した。回収量は、100〜180mug total RNAで、Northern analysisには十分と思われた。現在、PTHr-P probe(oligo probe)を準備中であり、今後hybridizationし、PTHr-P mRNAの誘導あるいは抑制の有無を観察する予定である。また、エンドセリン、プロスタグランディン等の添加実験も進行中である
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