1993 Fiscal Year Annual Research Report
ダイレクトデジタルX線像に対するテクスチャーの周波数特性応じた選択的画像処理
Project/Area Number |
05771562
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
早川 吉彦 東京歯科大学, 歯科放射線学講座, 講師 (70164928)
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Keywords | デジタル画像処理 / 空間周波数 / 口内法X線撮影 / CCDセンサー / アンシャープマスク処理 |
Research Abstract |
半導体CCDをセンサーに用いた新しいデンタルX線イメージングシステムに対して、テクスチャーの周波数特性に応じた選択的画像処理等を検討した。ダイレクトにX線照射して得られるデジタルX線像を処理するためには、デジタルイメージとしてダイナミックレンジが広いことが必要な要件のひとつである。そこで、CCDを用いたこのシステムの特性を検討し選択的画像処理を試みた。数種のシステムのうちRadioVisioGraphy(RVG-S)およびSens-A-Rayを使用した。 1.長い照射時間においては暗電流が増加することから、Sens-A-Rayにおけるコントラスト分解能は低下した。両システムにおいては、CCDの電気信号は8ビットでデジタル化されているに過ぎない。暗電流によって有効なピクセル値の範囲が狭まっては、加算減算等を繰り返す画像処理には向かない。したがって、暗電流の上昇は選択的画像処理の実行においては避けなければならない。 2.コントラスト分解能の良い原画像を得るために、菅電圧を変えたりK殻吸収端フィルターを付加する試みを行った。ステップウエッジを撮影したところ50kVpより90kVpの方が高い分解能を与えたことは、これまでのX線フィルムとは逆の結果であった。NbやGdを主成分とするフィルターも分解能を高くすることに貢献した。 3.8ビットのピクセル値の変動のなかで強調処理などを行った。輪郭強調/平滑化処理はX線像の見やすさを向上させたが、不要な部分のコントラストを抑制することは臨床使用では好まれなかった。TIFFファイルとして扱い、パソコン上で空間周波数に依存したアンシャープマスクをかけることを試みた。カリエス等の像を見やすくすることができた。これに関する定量的な評価を今後行いたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 早川吉彦: "口腔内挿入用CCDセンサーを用いるデジタルX線イメージングシステムSens-A-RayTMの使用経験" 映像情報メディカル. 26. 212-216 (1994)
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[Publications] 太田淑子: "デンタルX線イメージングシステムRadioVisioGraphy(RVG-S)の使用経験" 歯界展望. 83. 145-156 (1994)
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[Publications] 原田卓哉: "デンタルエックス線イメージングシステムRVG-Sの使用経験" 歯科学報. 93. 1092- (1993)
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[Publications] 原田卓哉: "Sens-A-Rayシステムにおける口腔内センサーのエックス線応答特性" 歯科放射線. 34(発表予定). (1994)
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[Publications] 澁谷仁志: "Sens-A-Rayシステムにおける口腔内センサーのX線応答の線質依存性" 歯科学報. 94(発表予定). (1994)
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[Publications] 早川吉彦: "デンタルX線イメージングシステムSens-A-Rayにおける口腔内挿入用CCDセンサーの特性" 放射線医学物理. 14(発表予定). (1994)