1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05771721
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
青山 眞理子 昭和大学, 歯学部, 助手 (80222496)
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Keywords | 純チタン / 硬質レジン / 接着強さ / 圧縮剪断試験 |
Research Abstract |
純チタンを用いて表面にサンドブラスト処理、化学研磨処理および油中形彫放電加工処理を施した試験片を作製し、接着技法の異なる硬質レジンのDentacolorとNew Metacolorの2種類の接着性能を圧縮剪断試験にて評価した。その結果、サンドブラスト処理面に対してDentacolor、New Metacolor共に最も大きな接着強さを示し、水中1ケ月保管後でも、大気中24時間後と同等の強さを保っていた。化学研磨処理面に対するDentacolorの接着強さは、サンドブラスト処理と同等の値が得られたものの、New Metacolorでは24時間後にはサンドブラスト処理の約75%、1ケ月後には約25%まで低下した。放電加工処理ではDentacolor、New Metacolor共に他の条件に比べて接着強さが1/2〜1/3と小さな値となった。また、サーマルサイクルにより負荷を加えるとDentacolor、New Metacolor共に全ての処理条件において接着強さが低下した。 DentacolorとNew Metacolorを比較すると全ての条件においてDentacolorの方が相対的に接着強さで高い値を示し、水中1ケ月保管後でも24時間後と同等の接着強さが得られた。これは、Dentacolorのシリコーター法は金属表面に付着させたSi分子に、シランカップリング材を介して有機層と接着させるシステムで、特別な装置が必要となり操作にやや手間がかかるものの、金属表面性状の影響を受けにくいためと考えられる。しかし、New Metacolorは4‐META含有のボンディング材を塗布するだけの簡便なものであるが、金属の種類や表面性状などの影響を受けやすいために、接着強さが劣ると考えられる。 以上のことから純チタンのサンドブラスト処理をしたものは、コバルト・クロム合金と同程度の高い接着強さが得られたことで、純チタンの硬質レジン前装冠への応用が可能であると考えられる。
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