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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ダイネミシン型アミノアントラキノン類の合成およびDNAとの相互作用の研究

Research Project

Project/Area Number 05772014
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

白井 隆一  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (80183838)

Keywordsダイネミシン / アントラキノン / DNA / インターカレーター / 分子認識 / 光環化反応
Research Abstract

本研究の目的は新規なDynemicin型多環アミノアントラキノンを設計・合成し、さらにそのDNAとの相互作用を解明することである。これまでにアミノアントラキノンの合成に於いて以下のような成果を得た。
1、エナミドの光環化反応を用いた多環アミノアントラキノンのヘキサヒドロフェナンスリジン骨格の合成
多環アミノアントラキノンのヘキサヒドロフェナンスリジン骨格を効率的に合成するために、シクロヘキサンカルボン酸とアニシジンより合成したアミドの光環化反応によるラクタムの合成を検討した。本アミドをベンゼン中高圧水銀ランプで光照射することにより、高収率で閉環体ラクタムを得ることに成功した。さらにシキミ酸とアニシジンより合成したアミドの光環化反応も同様に進行することを見出し、光学活性なラクタムの合成にも成功した。これらの化合物を水素化リチウムアルミニウムで還元し、各種のヘキサヒドロフェナンスリジンの効率良い合成法を確立した。
2、ヘキサヒドロフェナンスリジンの多環アミノアントラキノンへの変換
ヘキサヒドロフェナンスリジンの窒素原子を保護した後、2、4-ジメトキシブロモフタリドとのフリーデル-クラフツアルキル化反応、トリエチルシランによるラクトンの還元的開裂、塩化チオニルートリメチルシリルトリフルオロメタンスルホニルによる分子内フリーデル-クラフツアシル化反応、DDQ酸化により、多環アミノアントラキノンの全ての炭素を含む骨格の構築を達成した。最終的なアミノアントラキノンへの酸化、光学活性体の合成およびそれらの化合物のDNAとの相互作用は現在検討中である。

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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