• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1993 Fiscal Year Annual Research Report

衣服の着用快適感の研究

Research Project

Project/Area Number 05780034
Research InstitutionFukuya City Junior College for women's

Principal Investigator

潮田 ひとみ  福山市立女子短期大学, 生活学科, 講師 (40223523)

Keywords着用快適感 / 湿度感覚 / ぬれ感覚 / 温度感覚 / 官能検査
Research Abstract

人間にとって最も近距離の環境である衣服用繊維素材は、その素材や織り構造などにより異なる吸水、吸湿性を持ち、この性質の違いが皮膚の温湿度やその変化速度に影響を与え、人間の湿度感覚に関与していることは明らかである。そこで、試料に綿ブロードを選び、吸水度の違いによって、ぬれ感覚はのように異なるのか、更に人間の身体の各部位でそのぬれ感覚の強度は異なるのか、の2点を解明するために以下の測定を行った。
測定環境は環境温度27±1℃、相対湿度55±5%に調整し、被験者には健康な19〜20歳の女子7名を用い、額、うなじ、胸、背中、手、大腿、足の7部位で5段階の吸湿、吸水度に調整した試料布を貼付した場合のぬれ感覚、温度感覚、圧迫感覚、材質感覚に関する官能検査を行った。
その結果、試料に気体水として飽和吸湿していると考えられるcmc近辺においてもぬれ感が増加しており、直径6cmあたり約0.1gの吸湿量であっても、湿度感覚の差を認識できることがわかった。更に、各官能値を従属変数、試料重量を独立変数として回帰式を算出した結果、ぬれ感覚では、身体7部位を比較した場合に、手においてもっともぬれ感を感知しやすいことが明らかになった。ついで身幹部(胸、大腿、背中、うなじ、額)、末端部(足)の順に勾配、回帰係数が小さくなった。温度感覚を部位によって比較した文献はいくつか見受けられ、胸、腹、大腿、下腿の順に感受性が低くなることが知られており、Nadelらの報告と同様に胸、大腿、足の順に感受性が低くなることが確認できた。ぬれ感覚の部位差と温点・冷点の分布数とは、冷点の分布量の多い部位において、ややぬれ感覚が大きいように見受けられるが、必ずしも分布数の大小によって生じるものではなく、ぬれ感覚は温冷感だけでは説明できないことが確認できた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 潮田ひとみ: "衣服素材の吸水性測定法に関する比較と考察" 福山市立女子短期大学紀要. 20. 119-124 (1994)

  • [Publications] 潮田ひとみ: "湿度感覚と繊維素材の吸水性に関する研究" デサントスポート科学. 15 (6月発行予定). (1994)

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi