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1993 Fiscal Year Annual Research Report

高血圧の運動療法を理論づけるANP受容体

Research Project

Project/Area Number 05780054
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

須田 和裕  東京工業大学, 工学部・保健・体育群, 助教授 (70192135)

Keywordsラット / ANP受容体 / トレッドミル走行 / 肺 / ダウンレギュレーション
Research Abstract

高血圧患者に運動療法が行われることがある。この理論的背景のひとつに運動を行うとき、心房からANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が放出され血管を拡張させることがあげられる。しかし、運動によりANP受容体にダウンレギュレーションなどの変化が起こっていれば、たとえANP放出量が増加していても、その血管拡張作用はあまり強くないと考えられる。そこで、運動によりANP受容体にどのような変化が起こるかを検討するために本研究を行った。
実験には8週間のトレッドミル走行トレーニングを行わせたウイスター系ラットおよび安静飼育対照ラットを用いた。ラットから肺を摘出し冷凍保存後ホモジナイズし、[^<125>I]ANPにより種々タンパク濃度について結合実験を行った。その拮果、トレーニングを行った群のANP受容体数の有意な減少(p〈0.05)が一部ににみられた。さらに一過性の走行運動を行わせた直後に肺を摘出し同様の結合実験を行わせても25および50mugでトレーニングを行った群のANP受容体数の有意な減少(p〈0.05)がみられた。これらのことは以下のようなことを示唆している。運動中には血中ANP濃度が高まると言われるが、運動によってANP受容体にダウンレギュレーションが起こるため、高まったANPはその増加率に比例して血管を拡張させているのではない。
さらに詳しくANP受容体の変化を調べるため、現在Scatchard Plotを行っているところである。

URL: 

Published: 1995-05-17   Modified: 2016-04-21  

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